そんな中ではアラサー、アラフォーなんてまだまだ「ひよっこ」、ということなのでしょうか、若い女性だけの長唄のグループ「ひなの会」の演奏会に行ってきました。
会場は神楽坂の坂上のほうにある赤城神社というところ。
ここは前に着物や和物小物の手作り市があったので、行ったことはあるのですが、今回はその神社の地下にある「あかぎホール参集殿」というところでした。
大勢のお客様がいらっしゃいました。
「ひなの会」のメンバーは6人で、東京芸大、桐朋学園大、国立音大などを卒業された女性ばかりです。
私がこのグループの演奏会を好きなのは、曲の解説をとても分かりやすくしてくれて、ユニークなところです。
絵のお上手な方がいらっしゃり、そのイラストを見ながらいろいろと曲の説明をして、その後で演奏となるので、とても分かりやすいのです。
また若い方ばかりなので、facebookを利用したり、メールでも対応する運営をしてくれるので、対応が早いのがいいですね。
最初の曲は「多摩川」。
明治41年(1908年)に作曲された曲だそうです。
豪快な大薩摩からスタートしました。
こんな絵で説明をしました。
多摩川で布をさらしている情景を唄っています。
ちなみに私は多摩川のそばに住んでいるので、この曲は好きですね。
今でも、この絵のように河原から富士山がきれいに見えますよ。
次は「五色の糸」。
1852年(嘉永年間)の曲だそうです。ペリーが日本に向けて出発した年だとか。
これは七夕の風習を唄ったもので、昔は短冊ではなく、五色の糸を笹に飾っていたそうです。
色は白、赤、黄色、青、紫の五色だったとか。
「五色の合い方」という三味線だけで弾く部分が素敵でした。
こちらは織姫、ひこぼしのデートの様子ですね。
お次は、三味線にはいろんな種類があるという説明をしているところです。
棹の太さ等によって、義太夫三味線とか津軽三味線とか長唄三味線に分類されます。
途中、ギタリストの臼澤裕二さんという方が特別出演されて、ギターと三味線の違いなどを説明していただきました。
この方は岩手県大槌町の出身だそうで、その風景を見た時に感じたことを、ご自身で作曲した披露されました。
最後は「風流船揃」。
1856年(安政年間)に作られた曲だそうです。
船づくしを唄っています。
広重の浮世絵で説明していました。
船の中では、こんなふうに芸者さんとお酒がつきものだったのですね。
賑やかで明るい調子の曲でした。
今回は浴衣会ということで、出演者の方はご自分のお好きな浴衣と帯で演奏していました。
若くて美人で才能があって、ほんとに羨ましい。
「ひなの会」の皆さんは、唄がとてもお上手でした。張りのあるよいお声が響き渡りました。
もちろん、三味線も凄かったですね。
あんなふうに弾けたらいいだろうなと、思うばかり。
神楽坂周辺はお祭りの提灯が道路の脇にたくさん飾られていました。
この日の装い。
地元の神社の骨董市で買った小千谷縮。
帯は絽つづれというものだそうですが、ふにゃふにゃしていて締めにくいのが難点の帯です。
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