4月の末には仙台市でやはりアメリカ人コレクターのプライスさんの若冲コレクションを見てきました▼が、今回もやはりアメリカ人のファインバーグさんという人のコレクションでした。
この方は本業は化学者であり実業家だとか?
それにしてもすごい数のコレクションでした。
ご自分が好きだと思う絵は、みんな集めてしまったのでしょうか。
すごい財力なんですね。
今回はその作品がお江戸にお里帰りしたわけですね。
江戸東京博物館が開館して、今年は20周年なので、その特別展なのだそうです。
尾形光琳や酒井抱一、鈴木其一などの琳派の絵画
池大雅、与謝蕪村、谷文晁などの文人画
円山応挙などの円山四条派の人たちの絵画
伊藤若冲や曽我蕭白などの奇想派と言われる人々の絵画
菱川師宣、葛飾北斎などの浮世絵
それらが分類されて展示されていました。
私が気に入ったのは酒井抱一の「十二か月花鳥図」。
1月から12月まで大きな短冊のように並んでいましたが、やはり自分の生まれた月を見てしまいますね。
ワンちゃんやだるまさんなどの可愛らしい絵も目につきました。
ユーモアたっぷりの絵がありましたが、そのような絵は誰がどのようにして画家に依頼したのでしょうね。ちょっと気になりました。
曽我蕭白の「宇治川合戦図屏風」も印象に残りました。
展覧会の最後のコーナーに、北斎が亡くなる直前に描いた絵がありました。
源頼政が鵺(ぬえ)と戦っている絵でした。
それは、まさに私が先日、「京都ミステリー・スポット」で聞いてきたお話▼の題材なのでした。
弓を引く頼政の姿が素晴らしく、北斎さんも渾身の力を振り絞って描いたと思われる絵でした。
(以上3点の画像はThe Salon of Vertigoよりお借りしました)
ただしこのコレクションは、一人の画家の作品だけを並べているわけではないので、ちょっと分かりにくかったですね。
頭が混乱しそうになりました。
私は最初に会場の全体の配置をザーッと眺めて、どこにどんな絵があるかを覚えておいて、2回目にじっくりと見ることにしました。
あまりに広範な種類の絵画なので、そうしないと記憶に残らないと思ったからです。
それにしても、日本の絵画がこんなに海外に流出しているとは思いませんでした。
なんだかちょっと寂しい感じもしました。
外国人のほうが日本の絵画を理解していたのでしょうか。
《 おまけ その1 》
2013年7月30日からの企画は「花開く 江戸の園芸」です。
開館20周年記念特別展になっています。
チラシは今回の展覧会と似ていますね。
「江戸のガーデニング」とうたってありますが、すごいキャッチ・コピーです。
お花好き、江戸好きの人には楽しそうな企画です。
博物館も人を呼ぶのに苦労しているのが、ちょっと伝わってきますね。
亀の背中に乗った徳川家康さんの像です。
博物館の入口付近に立っていました。
《 おまけ その3 》
江戸東京博物館に行く時は、これまではJR総武線の両国駅から歩いていたのですが、今回は都営大江戸線の両国駅から行きました。
JRからだ炎天下をかなり歩かなければならないのですが、大江戸線はほとんど直結しているので、助かりました。
でも大江戸線は地下深いところにあるので、階段やエレベーターの使用量が多いので、結局同じかしら?
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