先日、「おかえり美しき明治」▼という絵画展に行ってきました。
場所はお隣の府中市立美術館です。
ここは広い公園の中に位置しています。
「府中の森公園」の一角です。
実は、見る前は、それほど期待していませんでしたが、とても良かったです。
なんというか清々しい気分になれました。
とにかく明治時代のたくさんの絵画があり、驚きました。
昔の日本人も、こんなに絵画に親しんでいたのですね。
水彩画、油絵、クレヨン画などいろいろありました。
明治初期の笠木治郎吉(1870年~1921年)という人は、浮世絵で有名な月岡芳年の弟子だったそうですが、アメリカに渡り、帰国して水彩画に取り組むようになったそうです。
この人は「幻の画家」と呼ばれているそうですが、暖かさを感じさせる絵を描いていました。
また鹿子木孟郎(1874年~1941年)という人は、フランスに渡り、その後多くの肖像画などを描いていました。
この頃は日本には大勢の外国人の画家もやってきました。
こちらの展覧会では、明治期に来日した外国人画家13人の絵画が紹介されていました。
中でもイギリスのチャールズ・ワーグマンという人は、新聞記者だったそうですが、横浜に住み、日本人女性と結婚して、和と洋の両方の良さを引き出した画家でもあるそうです。
あの有名な「生麦事件」の挿絵まで書いていて驚きました。
またフェノロサの来日もあり、美術学校もできたりして、だんだんと洋画の世界も広がっていったようです。
イギリス人のアルフレッド・パーソンズという人は美しい花の絵を描いていました。
メンぺスという人はとても日本ファンだったようです。
彼らは東京だけでなく、京都や日光、箱根、そして富士山などにも旅行をして、各地で多くの風景画を残しました。
明治の風景はとても美しかったのですね。
そして日本の画家にも多くの影響を及ぼしたことだろうと思います。
そしてなんといってもすごいと思ったのは、徳川15代将軍慶喜の風景画でした。
彼は駿府に移ってからは趣味に生きたと言われていますが、まさかこんなすごい絵まで描いているとは驚きでした。
私が一番興味を引いたのは、多くの絵画の中に、三味線を弾く女性の姿がたくさん描かれていたことです。
当時の日本女性は、三味線を日常的に弾く人が多かったのかもしれませんね。
とても有意義な展覧会でした。
おまけにこちらは京王のパスポートを持っていると、2割引きで入館できるのです。
また府中駅からのバスはシルバーパスを利用して、安上がりでした。
府中駅では、ラグビーの立派なオブジェがありました。
府中はラグビーの町なんだそうです。
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この日の装い。
こっくりとした赤い色の紬です。
ワイン色というかぶどう色というか。
実はこの着物は、着物を着始めて3枚目に購入したものです。
新宿の京王デパートの中に入っている「ながもち屋」さんという委託販売のお店です。
私が着物を着るようになったのも、こちらのお店のおかげです。
帯は、以前、護国寺の骨董市で見つけたウールの帯。
たれ先がフリンジになっていて、レトロな感じです。
なんと百円でした。
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