2019年10月9日水曜日

「自分史まつり」

先月のことになりますが、江戸東京博物館▼で、ちょっと変わったイベントがありました。


「自分史活用推進協議会」▼主催の「自分史まつり」▼というものでした。


このイベントには、地元のfb友達で、料理研究家としても活躍されている「自分史活用アドバイザー」の土橋みゆきさんもワークショップをされるというので、ちょっと興味を持ち、参加してみました。

自分史というと、定年退職をしたおじさまが、自分の業績などを残しておくようなもの、というイメージがありました。
ところが会場には、女性の姿が多く、また若い男性もいらっしゃったので、ちょっと意外でした。


初めに主催者の挨拶がありました。
代表の河野初江さんは、リクルートで編集を担当されていましたが、53歳の時にがんになり、その後、人生が変わり、自分史に関わるようになったそうです。

その後は、「超整理学」で有名な野口悠紀雄先生の講演がありました。

野口先生は、いかにも大学教授といった厳しい風貌でした。
でも、「自分史」の活用について、とても分かりやすい言葉で解説してくださいました。

その内容を簡単にまとめると、
「自分史作りはストレスがないので身体によい。日記は良いことも悪いことも書くので、後になって読み返すと嫌なことも思い出すが、自分史なら害がない限り、多少、改ざんしても構わない。昔のことを思い出すためには、誰でも知っているビッグニュースや、街角の写真などを利用すると良い。
またインターネットを利用すると年表も簡単に作れる。印刷するよりも安上がりだし、多くの人に読んでもらえる。」というようなお話でした。

その後、ランチタイム。
江戸東京博物館の7階には、なかなか眺めの良いレストラン▼がありました。
窓から両国国技館が目の前に見えました。
JR両国駅も眺められるところです。


ここでみゆきさんと一緒に、ランチの代わりに甘味をいただきました。
というのも、私はしっかりとお昼をいただいてしまうと、午後の講義に眠気がさしてしまうからです。


ということで、ランチではなく、今年の夏最後のかき氷にしました。

午後は「語り継ぐ平成、自分史で拓く新時代」というパネルディスカッションがありましたが、やはり眠くなってしまい、内容はちゃんとお伝えできません。
それにしても、懐かしい平成の歴史ですね。


その後、テーマに分かれて、別々のテーブルでワークショップがありました。
みゆきさんの登場です。
「俳句で自分史」というものでした。

みゆきさんは俳句を初めて3年ほどだそうですが、「8・19俳句記念日特別大賞」も受賞されていらっしゃる実力者です。

まずは「俳句とは何か?」の説明がありました。


細かい決まりはいろいろあるそうですが、俳句は「五七五」のたった17文字で表すものですね。
お金も特別な道具もいらず、脳トレにもなる、と言うお話でした。
みゆきさんは「台所俳句」という立場で、俳句を作っていらっしゃるそうです。


そしてこの自分史の会場で、みんなで一句作ってみようということになりました。
みゆきさんが、すでに言葉が書かれている短冊を用意して下さっていて、それを選んで組み合わせるのでした。


あれこれチョイスして、はい、できあがり。


俳句を一人で一句作るのはハードルが高く感じられますが、こんなふうに、みんなでワイワイ言いながら作るのは面白いですね。

もう一つ、「私の人生ファイル」というワークショップにも参加しました。
これは元葬儀屋さんで働いていたという女性が考案されたものです。
「遺言ノート」を出し入れ自由なファイル形式にしたもので、ここには新聞記事や、写真なども挟んでよいようになっていました。


これなら自由に記入できるので、便利だと思いました。

ということで自分史の会は終了しました。

みゆきさんと記念撮影です。


外に出ると、真っ青な空に白い雲が美しい姿を描いていました。


このきれいな景色を俳句にしない手はない、と思いました。


そこで一句、試しに作ってみました。

秋の雲
朝から一日
両国で
(お粗末!)

そして大江戸線の両国駅から乗車して、シルバーパスで帰宅しました。


この日の収穫は、なんといってもみゆきさんから教わった俳句でした。
ということで、私はこの日を境にして、「ライト俳句」というお気楽な俳句を一日一句作ってみようと思い、とりあえず続けています。

私の場合は、写真と俳句を合わせるようにして、毎日、facebookに載せています。
みなさんの反応を見るのも楽しいですね。

俳句を作るようになると、今までボーっとしてみていた景色もなんだか、素敵な素材になってくるのが不思議です。

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この日の装い。

朝のうちは雨の予報だったので、ポリ着物にしました。
セオアルファー着物です。

ところが、だんだんお天気が良くなってしまいました。

帯は、千円の無地に、幅広のトルコレースを縫い付けたものです。



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