2022年9月18日日曜日

三味線の収録会体験

先週のことになりますが、三味線の会で、動画の収録会がありました。

会場は市のホール。お客さんはいませんが、ホールのスタッフの方が、金屏風を置いたり、ピアノを動かしたり、照明を調整されたりと、いろいろ準備作業をしてくれました。


私達も椅子や机を運んだりしてセッティングを手伝いました。


今回の演奏は「花は咲く」。
この曲は東日本大震災の復興を応援する歌ですね。いろいろな人が歌っていますが、先生はこの曲を三味線でも弾けるようにアレンジしました。また初心者でも弾けるようにと、5種類のバージョンを用意されています。
こちらがその楽譜です。

現代の曲を弾くときは、古典の長唄三味線の曲とは指使いが違います。今回は収録なので、自宅で動画で撮影してみました。

こちらは写真ですが、動画にすると、すごく年寄りに見えるのでショックでした。

さて、今回の参加メンバーは、年齢も三味線経験もそして体型もみんな異なる人達ばかり。一度も全員揃って弾いたことはありません。

ということで、まずは私服で何回か練習しました。

そしてピアノの伴奏付きで練習。

その後、本番用に、お揃いのユニクロの赤いシャツに着替えました。

休憩時間には、先生から三味線の道具の扱い方や調整の仕方、手入れ方法などを教えていただきました。

普段のお稽古では弾くことがメインですが、今回のようにいろいろなお話を聞けたのは参考になりました。

そしてマスクを外して記念撮影。みんなが揃って良いポーズを取るのもなかなか大変でした。

本番は座る場所を替えて、3パターンの場所で演奏しました。どのパターンが採用されるか分かりませんが。

「花は咲く」は、演奏だけなら3分くらいで終わってしまうのですが、収録となるととても時間がかかりました。

きっとプロの演奏家の収録やジャケット撮影となると、もっと大変なのだろうなと思いました。

あまりうまく弾けませんでしたが、良い経験になりました。

先生はいつも新しいことに挑戦されていて、私たち弟子にもいろいろな体験を与えて下さるので、ラッキーなことだと思います。

この日は、ちょうど3年前の2019年9月、母のいた介護施設で演奏した日でした。

その時の衣装もお揃いの赤いプロシャツでした。(ただし下は白でしたが。)

母は昨年の10月にこの施設で亡くなりましたが、まだコロナ前に、私の三味線姿を見せてあげる機会があり、良かったと思っています。


思い出せば、母を施設に入れた時、天井を片付けていたら、なんと三味線が見つかったのです。それが私が還暦を過ぎて三味線を弾くようになったきっかけなのでした。

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「一日一句」

ユニクロの シャツで三味線 「花は咲く」


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