私たちの「源氏物語」の会は、古典を読むだけのグループではありません。
「源氏物語」に関連する楽しい事柄なら、なんでも取り入れています。
(会場として利用している世田谷区の施設)
たとえば、先日見た劇「月花抄」の感想を話したり、そこに登場した俳優さんについて話したり、また来月聞く予定の「源氏物語」のチェンバロ音楽について話したり、そのときどんな着物を着ていこうかと話したり、また歴史つながりで大河ドラマ「鎌倉殿」について話したりと、どんどん話題が広がっていくグループです。
さて今回からは新しい巻(帖)になりました。
「玉鬘」です。
これは昔、まだ光源氏が若いときに愛した夕顔という女性(残念なことに亡くなってしまいました)の忘れ形見である女の子が、九州に下り、そこで美しく成長して、また都で光源氏と再会するというお話です。
作者の紫式部は、このような展開になることを前もって考えていたのでしょうか。あるいは、誰かから「あの女の子はどうなったの?」と聞かれて、物語を作り上げたのでしょうか。
いずれにせよ、物語としてうまい具合になっていますね。
この女の子の父親は、光源氏のライバルである頭中将なのですが、その父親ではなく、光源氏に引き取られるというのが面白いですね。
彼女は生まれた京都から、乳母の夫が太宰の役人となったので、一緒に連れて行くことになり、4歳のとき、船に乗って筑紫まで下ります。
「金の岬」(現在は福岡県宗像郡玄海町)というところを通り、筑紫の国で生活するようになりました。
玉鬘のお話は、この後10巻続きます。
また「右近」というかつての夕顔の女房だった女性も、大きな役割をします。
この続きは、次回のお楽しみ。
素敵な帯を締めていたUさん。水色系、ピンク系などが入っていて、どんな着物にもマッチしそうですね。
私は東レシルック着物に、黄色に格子模様の帯でした。
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「一日一句」
冬になり ゆるりと楽しむ 物語
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