2022年12月11日日曜日

源氏物語を楽しむ会 53回 2022年12月

前回の「源氏物語を楽しむ会」は11月最終週に行い、今回は12月最初の週ということで、2週連続となりました。

また、いつもは午前中に行っていますが、会場は抽選なので、今回は午後の部の開催となりました。

駅から会場までの雰囲気が、朝とはまるで違っていました。学生が大勢歩いていて、町は活気に溢れていました。

さて前回よりスタートした「玉鬘」ですが、彼女は4歳のとき、乳母の夫が太宰の少弐になって赴任したので、一緒に筑紫まで下りました。

その後、玉鬘は美しく成長しました。

10歳になった時、この少弐は亡くなってしまいます。

玉鬘には言い寄る男も多くいましたが、京へは帰らず、肥前に住んでいました。

その後、肥後国の大夫の監という男が求婚してきました。

しかし乳母は、「この娘は不具なので」と言って相手にしませんでした。

この後、玉鬘たちは、大夫の監から逃れるようにして、ようやく都へ上ることになるのです。

漫画は大和和紀さんの「あさきゆめみし」より拝借しました。

ちょっとここで昔の九州(西海道)の地名を調べてみました。

平安時代の地名は、どこまで正確か分かりませんが、以下のように呼ばれていたようです。

筑前国 今の福岡県

筑後国 今の佐賀県

肥前国 今の長崎県と佐賀県

肥後国 今の熊本県

豊前国 今の大分県と福岡県

豊後国 今の大分県

日向国 今の宮崎県

薩摩国 今の鹿児島県

大隅国 今の鹿児島県

こうやってみると、国は9つに分かれていて、「九州」という呼び名の意味がわかりますね。

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この日の装い。

なんとなく赤っぽい着物を着たくなり、濃いローズ色の小紋にしました。襟は黒にピンクの刺繍入り。


帯はしょっちゅう登場する黒の幾何学模様帯です。

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「一日一句」

師走入る それでもいつもの 源氏かな

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