2024年1月13日土曜日

妹と石和温泉へ その3 山梨県立博物館

妹一家は、2週間の日本滞在を満喫して、無事にカナダに戻りました。

それでブログの内容がちょっと前後しますが、今回のブログは1月初めに、妹と一緒に石和温泉に行ったときの話の続きとなります。

*******

石和温泉の2日目は、朝湯を浴びて、美しい雪山を眺めながら、おいしい朝ご飯をいただきました。シャトレーゼ特製のヨーグルトが、特別おいしかったです。

その後、ホテルをチェックアウトして、JRの石和温泉駅に向かいました。

この駅は、手前は広場になっていますが、背後には山が屏風のように迫っているというすごいロケーションです。

広場側は、こんなに現代的で、まるで風景が違いますね。


そしてどこにも「足湯」があります。

妹はJRで松本に向かいましたが、私は、「富士山駅行き」というバスに乗って、山梨県立博物館まで行くことにしました。

ここもロケーションが素晴らしいところでした。

博物館の入り口には、ホテルと同様に、美しい雪山が見えていました。


建物の玄関前には池があり、竹林もあり、とても日本的で美しい風景でした。


この博物館は、山梨の豊かな自然と、人の関わりの歴史を探る博物館です。2005年にオープンしたそうですが、広々とした空間に、素晴らしい展示がありました。もっと多くの人に知られると良いと思いました。

こちらは小桜革威鎧(おどしよろい)と兜(かぶと)です。
清和源氏の家宝として受け継げられたものだそうです。
甲斐源氏の祖である源義光が着用したものだそうで、武田家の家宝と言われています。

他にも地理や歴史、文化が工夫されて展示されていました。

そして私が気に入ったのは、ここの庭です。「ドングリの森」と言われているそうですが、他にも様々な木々が植えられていて、それぞれに名札がついています。

ここは入館料は不要で、誰でも利用できるようです。

こちらはカリンの木でした。

やはり遠くに雪山が見えます。

お庭をゆっくりと歩いていたら、なんと帰りのバスに乗り遅れてしまいました。次のバスまで2時間以上、間が空いてしまいました。

それで仕方なく、駅まで徒歩で戻ることにしました。

歩くことは苦にならないのですが、笛吹川の橋を歩いて渡るので、ちょっと不安を感じました。

そでれも戻らないと帰京できないので、がんばりました。

笛吹川の鵜飼橋は、7月から8月にかけて、鵜飼いが行われます。長さ300メートルくらいありそうな立派な橋でした。

ここの鵜飼いは「徒歩鵜(かちう)」と呼ばれていて、小舟に乗るスタイルではなく、川の中を歩きながら鵜を操る方法だそうです。

橋に描かれたものは、「鵜」ですね。


対面に見えるのは、市役所(右)と保健福祉館(左の緑の屋根)です。
鵜飼橋の上から写した写真ですが、すぐ脇を自動車が通過するし、橋がゆらゆら揺れるので、必死でしたよ。


笛吹川には、水は半分くらいしかありませんでした。満杯だったら、かなり怖いと思います。


残りの半分は、枯れ草が生い茂っていました。

のどかで美しい風景でした。

そして鵜飼橋を渡り、ようやく石和温泉駅に近づいてきました。

笛吹市は、川や水路が多いところです。至る所に水があり、夜間は水路に落ちそうになりました。


そして何より雪山の美しいこと。


こちらは笛吹権三郎。
笛吹きの上手な少年です。600年ほど前のこと、彼は大洪水に遭い、母子ともに濁流に呑み込まれてしまいました。彼は助かりましたが、母は行方不明となりました。権三郎は母の好きだった篠笛を吹きながら、母を探しましたが、疲れ果てた権三郎もまた川に落ち、亡くなってしまいました。その後、どこからともなく、彼の笛の音が聞こえるようになったという伝説です。


権三郎の石碑はあちこちにあるようですが、この写真は石和橋にあった像です。

ということで、私も石和温泉駅に到着して、そこから鈍行で八王子まで戻りました。

この日は、なんだかんだで15,000歩くらい歩いたようです。

石和温泉では鵜飼いの他に、花火大会や川中島合戦祭り、ワイン祭り、桃源郷春祭りなど、いろいろな催しが行われています。

春には博物館で富士川水運の歴史展も開かれる予定なので、もう一度、是非行ってみたいと思いました。

*******

「一日一句」

笛吹きの 少年に逢う 睦月旅


0 件のコメント: