2020年7月8日水曜日

歴史絵巻の「きものKIMONO展」

久しぶりに展覧会に行ってきました。
東京国立博物館で開催中の「きものKIMONO展」▼です。


これは本来なら春に開催された展覧会ですが、コロナのために開会が延期となりました。
また事前予約が必要となりました。

上野駅は改札口が移動して、駅前もだいぶ様子が変わっていました。


東京国立博物館の外の玄関で、まず体温を測定します。
そして事前に受け取ったQRコードを見せて、ようやく博物館の敷地の中に入りました。


朝一番の時間帯を申し込んでいたので、まだ空いていました。


会場の平成館でまたQRコードを見せて、入場券が交付されました。

会場は第一、第二と分かれて、歴史順に着物が展示されていました。
圧倒的な着物の数でしたね。
全部で何枚展示されていたのでしょうか。

鎌倉時代後期から始まり、戦国時代、江戸時代、現代までの着物や帯がずらりと展示されていました。
そして展示品は東京国立博物館のものだけでなく、全国や海外からの収蔵品も集合していました。

数百年前の着物がきれいな色、きれいな刺繍のまま保存されていたのには驚きました。
いったいどれだけ多くの人の手がかかっていたのでしょうね。
ものすごく繊細で、ものすごく豪華でした。


滞在時間は1回90分程度まで、ということでしたが、いやー疲れましたね。
国宝や重要文化財がずらりと展示されていて、圧倒されました。

着物の本でしか見たことのない由緒ある着物が目の前に展示されていて、感激しました。
寛文着物の熨斗模様の着物や、尾形光琳の冬木家のための秋草模様小紋。
時代が古いものは刺繍を使ったモノが多く、とても重厚な感じがしました。
実際に着てみたら、さぞ重いことでしょう。

展覧会場はだんだんと現代に近づいてきました。
銘仙や、昭和の着物などは馴染みがありましたね。
久保田一竹の作品も見事でした。

最後はXジャパンのYOSHIKIさんの着物が並んでいました。
この方、呉服屋さんの息子さんなのだそうです。
モダンでかっこいい着物でした。

今回は着物友だちのSさん、kさんとご一緒の予定で、見学するときは別々でしたが、場内でお会いできました。

こちらはKさんが購入された目録です。
ずしりと重くて、これは最初に買ってはダメですよ。
重くて歩けなくなります。


私が嬉しく思ったのは、男性の着物(というか武将の衣装)の中に、織田信長の陣羽織が展示されていたことです。
実は私の孫は小学3年生ですが、大の信長ファン。
それで彼のために信長の陣羽織の絵葉書を購入して、送ってやりました。
喜んでくれるかな。
このコーナーには信長以外にも、秀吉や家康が実際に着用したものが展示されていて、感動しました。


着物を見た後は、会場内にある「ゆりの木」▼へ。
ここはいつも満席のレストランですが、今回は座ることができました。
いただいたのは、こちらの山海丼。
イクラとシャケ、えのき・しめじがどっさり乗っていました。


食後は本館の常設展へ。  
ちょっと気になった作品をアップしてみました。

愛染不動明王。
全体が真っ赤で怒っているような顔つきでした。


伊万里焼の大皿。
とても大きかったです。


伊能忠敬の北海道西部の地図。
ここを歩いて測量したのです。


横山大観の富士山。
六曲左右2枚一組の大きな屏風でした。


博物館のお庭もちょっと眺めてみました。
池には蓮の花が咲いていましたが、遠くて写せませんでした。


昔の着物の複製というのもありました。
尾形光琳の直筆の模様を、インクジェットで印刷するのです。
鮮やかな色に復活していました。


こちらはIKKOさんがその冬木小袖を着たところです。


私は目が開いていない!


着物関係の展覧会にお出かけしたのは、3月中旬に玉村咏先生の個展▼を見に行ってから約100日ぶりの展覧会でした。
梅雨どきのお出かけでしたが、ほとんど濡れずに助かりました。


Sさん、Kさん、ご一緒させていただき、ありがとうございました。

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この日の装い。

雨が降りそうだったので、雨に強い英(はなぶさ)のポリエステル着物にしました。
白地に紫や青、シルバーなどの小さな模様が描かれています。
買うととても高価なのですが、リサイクルなので2000円でした。


帯はネットのお店で購入した麻の黒い帯。
こちらは900円だったかな。
やはり帯は黒か白が便利です。


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「一日一句」

梅雨の日に昔をしのぶ着物展

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ほんとうに雨模様の日が続きますね。
私もこの展覧会、行く機会を狙っているのですが、元気でないと見れない感じです。
コロナのせいか、ネットでの予約も今のところ行きたいに日に取れそうです。
ポリの着物が素敵ですね。私も昨日4ヶ月ぶりに着て、着方忘れたかと思ったけど
割と難なく着れました。
きものから遠ざかっていましたが、また着たり、展覧会を見に行けたらと
思いますが、東京がまたヤバい状況位になってきてしまいましたね。

カンカン さんのコメント...

ゴメン、名前書き忘れました。
↑のコメントはカンカンです。
としちゃんスッキリ着れていいですね。私は襟元がなかなか開かなくて
涼しげに着れません。

おおしまとしこ さんのコメント...

あまり人ごみには行きたくないのですが、この展覧会は以前から行きたかったので、予約して行きました。でも平日なら予約なしでも入場できますよ。

襟が詰まってしまうのは、たぶん、襦袢の着方のせいだと思います。
肩線(?)をかなり後ろのほうへ移動させて、打ち合わせをしっかりすると良いと思います。でも、なかなか思い通りに着られるのは難しいですね。