上高地から乗鞍に行く国道が土砂崩れのため通行止めとなりました。
乗鞍山頂の畳平というところが美しいところのようでしたが、道が通れないなら仕方ありませんね。
それで乗鞍の代わりに「平湯大滝」というところに行くことになりました。
この滝は「日本の滝百選」にもある滝で、幅は6メートル、落差は64メートルという細長い滝でした。
日光の華厳の滝の小型版のような滝でした。
滝と言えば、南米にあるイグアスの滝や北米のナイアガラの滝には地球の歴史を感じて感動しましたが、小さな滝もそれなりに良いものですね。
とくに滝壷で跳ねかえる水しぶきは、ずっと眺めていても飽きないものです。
この近くには「平湯温泉」というのがあります。
戦国時代に、甲斐の国の軍が飛騨に攻め入ったとき、疲労困憊した甲斐の兵士がやっとの思いでこの滝に辿り着き、ぼんやりと滝を眺めていると、滝の中から白い猿が降りてきて、平湯温泉まで導き、そこで兵士は疲れをとったという話があるそうです。
このあたりは奥飛騨温泉郷と言われて、多くの温泉があるそうですよ。
また今から3億年前に海底に積もった砂や泥ができた岩がごろごろしていました。
上の写真にあるような大きな張りぼてのような岩がありました。
(本物には見えないほどでした。)
これは岩の上に溶岩が乗っているそうです。
小さな可憐な花も咲いていました。
この滝で十分に休憩を取ったのが良かったのか悪かったのか、この後はバスは大幅なルート変更となりました。
なんと、宿泊地の下呂温泉まで行くのに、郡上八幡経由で行く羽目になったのです。
郡上八幡といえば、私が5月に出かけたところ▼です。
そのときに歩いた道をバスが通った時には、まさかまた同じ場所を通るなんて信じられませんでした。
懐かしい気持ちと、こんなに大回りして大丈夫なのだろうかと、ヒヤヒヤでした。
いつまで乗っていても、同じような山の中を走っているだけで、これで本当に目的地に到着することができるのか、と思ったほどです。
雨はザーザー降るし、道は真っ暗でカーブ続きで、運転手さんを信頼して乗っているよりほかありませんでした。
このままバスがどこかのカーブにぶち当たり、夫婦ともどもあの世行きになるかも、ということも頭によぎりましたが、それでもようやく夜の9時ごろにはホテルに到着して、ほっと胸をなでおろしたのでした。
運転手さん、本当にありがとうございました。
(この項、続きます)
2 件のコメント:
連日長時間のバス移動では大変でしたね。
最近は天気も不順なので、旅も予定通りにはいきませんね。
そうですね、乗っているほうは気楽ですが、運転手さんはほんとうに大変だと思います。
眠くなったら大変ですものね。
私には絶対にできないお仕事ですね。
添乗員さんも、あれこれスケジュール変更で大変だったと思います。
でも、大きなトラブルはなくて、良かったです。
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