夏に、家の片づけをしていたとき、綿の風呂敷が数枚、出てきました。
どれも祖母か、母が使っていたと思われる風呂敷です。
処分してしまおうかと思ったのですが、その時、「花邑」▼の帯作り教室で習っているSさんのことを思い出しました。
あまりきちんと考えもせずに、「風呂敷があるのだけれど、帯にできるかしら」と相談してみました。
サイズもお知らせして、大丈夫でしょうというお返事をいただいたので、現物を持参して風呂敷3枚をお渡ししたのが、7月の暑い時でした。
その後、Sさんから、帯にした場合の見本の画像を送っていただきました。
なかなか素敵で、風呂敷とは思えないでしょう。
昭和のモノでも使えそうです。
この中で、どの風呂敷を使うかちょいと悩みましたが、真ん中の幾何学模様の風呂敷を帯にしてもらおうと思いました。
この風呂敷は1メートル四方の大きさの風呂敷です。
その後、もう一度お会いして、柄を出す場所などを打ち合わせすることにしました。
打ち合わせの場所は、目白にある「寛永堂」▼という和菓子屋さん。
ここは京都の三条に本店がある老舗だそうで、インテリアもなかなか素敵で、こんな灯籠が立っていました。
葵のご紋がかっこいいわ。
まずはのどが渇いたので、宇治金時。
今年最後のかき氷でしょうか。
抹茶の分量がすごく多くて、唇が緑になりそうでした。
店内のテーブルは広々としていて、風呂敷を広げるにはぴったりでした。
あれこれ折ったり広げたりして、お太鼓の部分と、前の部分の柄を決めました。
面白かったのは、Sさんが出したアイディアです。
私はたれの部分は無地にしていただこうと思っていたのですが、Sさんはたれの部分に「小川」という文字を入れてくれました。
実はこれは私の実家の名まえ、つまり旧姓なのです。
たぶん、祖母が風呂敷を作ってもらったときに、染めてもらったのでしょう。
旧姓入りの帯なんて、世界に一枚の帯になりますね!
見えないところは、別の布をはぐことになります。
着物に当ててみたところです。
出来上がりが楽しみです。
モノつくりの友人がいるというのは、ほんとに心強いですね。
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この日の装い。
雨の予報だったので、濡れても大丈夫なポリの着物。
実はこれは今年6月の「着物交換会」▼でMさんから頂いたもの。
ちょっと太めのグリーンと茶色の帯締めも、その時にIさんから頂いたもの。
帯は骨董市で1000円の麻の帯。
帯揚げは白生地を自分で染め上げたものです。
着物はほんとに安上がりで、いろいろと楽しむことができるからいいわね。
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