この年になると、もう怖いものはあまりないので、これまで体験したことのない新しいことをやってみたいと思っていました。
たまたまfacebookで、「美容学校の生徒さんによるメーキャップモデル募集」というのを目にしました。
美容とはほど遠い私ですが、そういう体験もしてみるのも良いかと思い、応募してみました。
担当の先生に、
「おばあさんでも大丈夫でしょうか」とお聞きすると、
「生徒はふだんは同年齢同士でメーキャップの練習をしているので、異年齢の方も歓迎します」というお返事でしたので、ちょっと安心して、いつものままで伺いました。
私は普段はお化粧はほとんどしていません。眉と口紅、頬紅くらいです。
場所は原宿にある「美・ファイン研究所」▼という美容学校です。
小林照子さんが校長をされていらっしゃる学校でした。
モデルとして集まったのは、私の他にも、意外と中高年の方ばかりだったので、ちょっと一安心。
そして大きな鏡の前に座り、まずは顔、そして髪のモデルになってみました。
生徒さんは19歳か20歳くらいの若い男女ばかりで、2年間の訓練を受けて卒業されるそうです。
その後は化粧品メーカーに務めたり、デパートや美容院など、多方面に就職されて活躍されるのだとか。
驚くほどの色とりどりの化粧品がありました。
そして、アイシャドーを塗るにしても、ピンクや黄色、茶色などを混ぜ合わせてオレンジを作り、それを何回も丁寧に塗るのでした。
マスカラを何回も重ねて塗ったのは驚きました。
ビューラーでまつ毛をあげて、その後に何回も塗りました。
私が自分でするときは、下の方からしか塗らないのですが、上からも塗るのでした。
「ゴージャスタイプ」と「キュートタイプ」の化粧法があるそうで、私はキュートタイプというのにしていただきました。
こちらはメイクだけで、ヘアはまだの段階です。
眉毛がいつもよりも濃くてくっきりとしていて、またチークも濃いですね。
ちょいと松竹新喜劇の女優さん風?
またヘアブラシも、信じられないほどのいろいろな種類を使っていました。
生徒さんが施した後は、先生がメーキャップやヘアを直して下さり、生徒さんに「ここはこうすると良いのよ。」と指導されていました。
ヘアを担当していただいた、若い美容師さんの卵さんと一緒です。
着物に興味をお持ちのようで、お話がはずみましたが、彼女のおばあさんと私の年齢が近いようで、ちょいとがっくり。
美容液をお土産にいただきました。
今回の収穫は、私よりも年上の70代の方がいらっしゃったことです。
72歳と73歳の方でしたが、とてもイキイキとされて若々しい表情でした。
長いこと、こちらの学校にご縁があるそうで、さすがでした。
私もそういう70代になれたらいいなと思いました。
皆さんにお見送りをされて、学校を後にしました。
生徒さんたちのお役に立てたでしょうか。
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この日の装い。
いただき物の大島紬です。
帯はデパートの催事で1000円で購入した袋帯を、名古屋帯に作り替えたもの。
半襟と帯揚げを淡いピンク系の薄紫にして、リンクさせて春らしくしたつもりです。
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