そうすると、なんだかぽっかりと穴があいたようで、どうも落ち着きませんでした。
それで今年度の前半期には、やはり受講しようと思いました。
選んだのは、声を出す講座でした。
しかし「ブレス&ボイストレーニング講座」はとても人気があるため、落選してしまいました。
受かったのは「サウンド・ドラマ体験講座」▼というものでした。
どういう内容なのかあまりちゃんと把握していないまま、開講日を迎えました。
学習場所はこのようは本格的なスタジオです。
サウンド・ドラマというのは、かつてまだテレビがなかった時、ラジオでドラマを放送していましたが、それと同じようなことを学んで、実際にローカルFMで放送するという実践的な内容です。
講師の矢田稔さんは、かなりお年の方に見えましたが、なんと85歳の方でした。
プロの俳優さんなのですが、同じ市内に住んでいらっしゃるので、市民講師ということで、受講料もとてもお安くなっています。
矢田さんは、戦前に童謡歌手をされていて、その縁で子役となり、そして俳優としても数多くの作品に登場された方でした。
NHKの一期生という大ベテランの方で、野澤那智、愛川欣也、七尾玲子などの声優さんの先輩にあたる方だそうです。
面白い昔話をたくさんしてくださいました。
矢田さんは昭和41年から、市内にお住いということでしたが、当時は大映、日活、東宝、新東宝という4つの映画会社が近辺にあったため、お仕事に行くにはとても便利だったそうです。
そして現在は俳優のお仕事の他に、日本全国の声優養成学校に出向いて指導をされていらっしゃるそうです。
今はアニメの声優希望という若い人がとても多くて、ざっと20万人もいるのだとか。驚きですね。
受講生は20人ほどでしたが、ほとんどが女性でした。
その中でも、セミプロ級の方がお二人いらっしゃり、朗読教室などで活躍されているそうです。
さすがきれいなお声で上手な読み方をされていました。
私は昔はローカルFMで、素人メンバーでインタビュー番組を作って、声も出していましたが、今では日常生活ではほとんど声を出すことがないくらいのありさまです。
それでこの講座に参加してみたのですが、発音のお稽古用のプリントをたくさんいただいて、ドギマギしてしまいました。
この講座は10月まで続き、最終回は作品を作り上げるそうです。
どんな役を割り当てられるのでしょうか。
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この日の装い。
いつものように着物で参加したら、なんと呼吸法の練習のため、床に寝転がることになりました。
でも、叔母の遺品のかなり汚れた着物だったので、気にせずに寝てしまいました。
この日は深緑色の帯揚げをしましたが、選択をちょっと間違えたようです。
薄い紫色の帯揚げにしたら良かったなと後で反省しました。
黒い帯に、名古屋の大須骨董市で800円で見つけたカラフルな帯締めを合わせてみました。
2 件のコメント:
まぁ、ずいぶん実践的な講座ですね。
歳を重ねるとともにドキドキする体験も少なくなっていくのだけど、そういう刺激も大切ですよね。
どんな作品になるのでしょう?
発表会はあるのかしら?
マサさん、朗読教室は続けていらっしゃるのかしら?
私は座学だけだと眠くなってしまうので、身体を使う講座のほうがいいですね。
こちらのドラマは、声の質などによって役柄を決めて、そして練習をして、
最終的には調布FMで放送するそうです。
楽しいような恐ろしいような気分です。
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