2018年11月14日水曜日

日比谷図書文化館特別展「江戸から東京へ」

先月のことになりますが、日比谷公園の中にある図書館に行ってきました。

「江戸から東京へ」という特別展▼が開かれていたので、そこでギャラリートークに参加してきました。
特別展のサブタイトルは「江戸城無血開城から東京の新たな幕開け」です。
その後は、「江戸城無血開城~篤姫と和宮が果たした役割」▼という日比谷カレッジの講座も聞いてきました。


というも、11月4日の江戸文化歴史検定▼に向けて、何か参考になる話でも聞けるかと思ったからです。
ちょうど今年の検定は「江戸の女性たち」というテーマだったので、篤姫や和宮の話も聞いて、テストに備えようと思ったのです。
実際のところは、検定のレベルに比べると、講座の方はかなり専門的すぎて、役に立ったかどうかわかりませんが、興味深い展覧会と講座でした。

ギャラリートークは、日比谷図書館の学芸員だった方が、展示品それぞれについて説明してくださいました。


展示品について、簡単に説明してみますが、以下のような内容でした。

1.ゆれる江戸幕府
  観光都市江戸 江戸の名所図会など
  安政の大地震について 鯰絵など
  黒船来航 お台場の絵など
  桜田門外の変

2.江戸城から皇居へ
  公武合体と皇女和宮降嫁 いろいろな調度品
  戊辰戦争 幕末風俗浮世絵
  江戸城の大火など
  無血開城

3.明治政府による東京再編
  東京遷都
  明治政府を支えた人々 
  文明開化

4.新たな時代の幕開け
  欧米化政策
  大日本帝国憲法発布

など、幕末から明治中ごろまでの歴史の展示がありました。
興味深い展示会でした。


この展覧会は12月2日(日)まで開催中です。
入館料は一般300円、千代田区民なら無料というお得な展覧会です。

そして日比谷カレッジの部では、徳川記念財団の研究員さんの講演がありました。
私は皇女和宮については宮尾登美子さんの小説くらいしか知りませんが、今回は古い歴史史料(ほぼ漢字ばかり)を読み下す、という内容でしたので、かなり難しかったですね。


いろいろな資料を説明していただきましたが、私が興味を持ったのは、和宮の婚礼衣装を仕立てた時の寸法表が、残っていたという話でした。
身丈や裄丈などが詳しく書かれているものだそうです。
ただし今回の講師は着物にはあまり関心がないようでしたので、さらっと話しただけですが、もう少し教えていただきたいと感じました。
というのも和宮はかなり小柄な人だと聞いていましたが、どの程度小さかったのか、着物の寸法で分かると思うからです。
それは別の機会にどなたかから聞ける話かと思います。

徳川幕府の将軍に嫁いだ和宮や篤姫が、「なにとぞ徳川家の永続を願います」という文書を出していたことは、江戸幕府の末期には勝海舟と西郷隆盛という男性陣の活躍だけではなく、女性の力が無血開城に関わったということでしょうね。

幕末の話というと、とかく薩長の話題が主になり、ややこしくてあまり興味が持てないこともありましたが、女性の視線で見る幕末は面白いものがあります。

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この日の装い。

小豆色の単衣着物です。


着物が地味なので、帯はBerry工房さんの白いレース帯にしました。
すっきりとしていて、それでいてオシャレ心が感じさせられる帯です。




 

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