大蔵流の狂言方・野島伸仁さんが、狂言についてのレクチャーをされて、舞を舞ったり、狂言を演じていただき、その後は参加者に笑い方の実技を教えていただきました。
「恵比壽屋」▼は、明治時代に建てられた建物で、昔はお米屋さんだったそうで、室内には精米機などが置いてありました。
現在は、織り工房として、また各種の展示会場などとして、活動の拠点となっているところです。
また川越で一番最初に民泊を始められたところだそうで、なかなか良い雰囲気のところでした。
こちらの絵画は、かつての様子でしょうか。
川越の賑やかな中心地からほんの少し離れただけの場所にありましたが、川を渡っただけで、静かなところでした。
お座敷には、立派な大名行列の屏風がありました。
さて野島さんは黒紋付きに袴姿の凛としたお姿で、まずは狂言入門レクチャーでした。
登場人物の衣装などの説明をされましたが、主人はかならず扇を右手に持つ、家来たち(太郎冠者、次郎冠者)は扇は腰にさす、という決まりがあるということは知りませんでした。
その後、有名な狂言「しびり」と「附子(ぶす)」を演じられました。
狂言は、普通は役者ががそれぞれ2人、3人登場しますが、それを一人で演じられたので、大変だったのではないでしょうか。
体の向きをあちこち変えて、熱演されていました。
こちらは大蔵流に入門すると、必ず習うという「盃」です。
ハーハッハッハーと声を出すのですが、声を段々と上げていきます。
みなさん、笑うと自然に口角も上がり、元気が出てきましたね。
笑うのは身体によいのですね。
私も一緒に高笑いをしました。
ワークショップは和やかに終了しました。
参加されていた方は、みなさん、「あー、面白かった」とおっしゃっていました。
野島さんは、舞台ではちょっと厳しい表情をされていますが、実際はとても素敵なおじ様でした。
2 件のコメント:
飛び切りのいい笑顔ですね。私も狂言師の声が好きです。
この前野村万作をやっと見ることができて、朗々とした笑いに気分もすっきりです。
野島さんも素敵な方ですね。
狂言師は声が命のような気がしますね。
朗々としていて、よく通る張りのある声が良いですね。
こちらの野島さんは、普通のおうちの方で、社会人生活をされた後、
狂言の世界に飛び込んだ方です。
そして今は小学校などで狂言の普及活動をされています。
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