2019年6月19日水曜日

「二宮金次郎」@写真美術館

昨日、「二宮金次郎」▼という映画を見てきました。


場所は、東京都写真美術館▼にある映画館でした。
ここは、恵比寿ガーデンプレイスの一角にあります。


写真美術館というだけあって、入り口にはロバート・キャパの写真などがありました。
硬派な写真美術館として有名なところです。
映画館はその1階にあります。


さて二宮金次郎は、のちに二宮尊徳となる人ですが、昔の小学校の校庭には、薪を背負って読書をしている彼の銅像がありましたね。
ところが一体何をした人なのか、知っている人は少ないと思います。

私は以前、「江川太郎左衛門」の伝記小説を読んで、その中で、江川さんが二宮尊徳と会って相談をする場面が出てきて、驚きました。
江川さんというのは伊豆のお代官で、江戸時代末期の人です。
二宮尊徳も江戸時代の人だということは、考えたこともありませんでした。


この映画は、金次郎の幼少時代から始まります。
彼は天明7年(1787年)に小田原で生まれました。
極貧の農家の生まれで、両親を亡くして、辛い人生をスタートさせます。
それでも山で薪を拾い、論語を読むことは彼の生きがいだったのかもしれません。

そして読書をするための油を自力で手に入れようとして、アブラナを育てます。
ところがその黄色いアブラナを踏みつけた武士の倅から、強烈な嫌がらせを受けます。
この男こそ、金次郎が大人になった時に、またいじめをする男だったのです。


それでも金次郎は小田原藩主に取り立てられて、栃木県の貧しい村で、農業改革を行います。
そして村人から尊敬されるようになるのですが、そこに登場したのが、先ほどの嫌な男でした。

その後、いろいろありましたが、天保の大飢饉のときにも、金次郎のおかげで村は乗り越えることができました。

この他の地でも、二宮尊徳は全国500以上の農村復興に努めたのでした。
その後、安政3年(1856年)に、激動の70年の生涯を終えます。

ということで勧善懲悪の物語ですが、金次郎役の俳優さんは、水戸黄門で格さん役をした人だそうです。
かっこいい人でしたよ。
他にも榎本孝明、田中美里などが出演しています。
そして、子役がとても可愛らしかったです。

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この日の装い。

映画館は冷房がきついので、それを見込んで紬の単衣にしました。
このところ、ポリ着物や綿麻着物ばかり着ていたので、絹の着物は久しぶりでした。


これは原宿のオリエンタルバザー▼という外国人向けの土産屋さんで買ったものですが、このお店の2階には着物がたくさん売られています。
3500円だったと思います。

麻の帯は、地元の神社の骨董市で1000円で手に入れたもの。


半襟ですが、これはダイソー(100円均一)で売られていた浴用タオルです。
ちょっと複雑な織り方をしていますが、木綿100%で、とても肌触りがよいのでが嬉しいですね。



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