先日の謡音読会は「楊貴妃」でした。
楊貴妃は唐の玄宗皇帝の奥様で、「傾城の美女」とも言われた女性です。
その彼女が亡くなってしまい、そこに皇帝のお付きの人が訪れるというお話です。
「楊貴妃」の能は、以前、梅若会で見たこと▼があります。
その時のパンフレットです。
講師の先生から、最後の場面で四角いところに入ることの説明がありましたが、よく聞き取れませんでした。
サッカーゴールのような形をしていますが、あれは何の意味なのでしょう。
いつものように先生について音読、その後、解説、もういちど役(ワキ、シテ)になって音読、最後にちょっぴり謡ってみるという内容でした。
一回目の音読ではさっぱり内容がつかめませんでしたが、解説(現代語訳)を聞いた後では、少しは分かったような気になりました。
美文が多くて、舌をかみそうなところもありましたが。
楊貴妃は蓬莱宮という仙人が住むところにいました。
彼女は、玄宗皇帝との愛のあかしを「比翼連理」と語りました。
この言葉はよく聞きますが、天にいれば翼を並べて離れない鳥になり、地上にあれば枝を連ねて離れない木になる、という意味だそうです。
そして思い出の舞を舞ったのです。
普通の能では、すでに亡くなった人が現在の世界に舞い降りてくるというパターンが多いようですが、この楊貴妃では、反対に現在生きている人が、亡くなった人のいる世界に行く、ということで、それは比較的レアなケースなのだそうです。
最後にビデオ鑑賞。
遠い席から写したので、ボケていますが。
こちらは玉三郎さんが楊貴妃を舞っているところです。
こちらは能の楊貴妃の最後の場面。
この日はメチャメチャ暑くて、先生も洋装(シャツとズボン)でいらっしゃり、控室で袴に履き替えていたくらいでした。
私も洋服でしたよ。
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