このところ、前に読んでいたことを忘れて、また同じ本を手に取ってしまうことがあります。
読んでいて途中で気づくのですが、それでもストーリーの最後はまるで忘れているという始末。
今回、二度、手にしてしまったのは、桐野夏生さんの「魂萌え!」
どうして手にしたかというと、この本のヒロインの名前が私と同じなのです。
やはり気になりますよね。
前に読んだのは、何年前だったでしょうか?
その後、高畑淳子さんの主演でテレビドラマも見ました。
ちょっと調べてみたら、テレビは2006年のことでした。
ずいぶん前だったのですね。
ちなみに高畑さんと遺産相続で親子バトルをする息子の役は、なんと山本太郎さんでした。
びっくりね。
この本は、桐野さんのものにしては、あまり怖くないお話です。
ごく普通の平凡な59歳の主婦が、ある日、突然、ご主人に先立たれてしまいます。
その後に出会う夫の愛人や、夫の蕎麦打ち仲間たちとのバトルが繰り広げられます。
彼女は、一人になってようやく初めて経験することがあまりにも多くありました。
私が以前この本を読んだときは、まだ50代だったのですね。
それであまり実感がありませんでしたが、今になってみると身に染みることがありますね。
夫が亡くなった後の住まいはどうするかとか、ごくわずかな遺産はどうするかとか・・・・
ヒロインの立場に同情はしませんけれど、やはり自分のことと置き換えて読んでみるようになりました。
あと何年後かに、実際に一人身になったとして、その時に読んだら、どう思うのでしょうね。
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