2021年2月5日金曜日

40年ぶりのお嫁入り?

今からちょうど40年前、まだ私がうら若き主婦だったころの話です。

当時は、夫の赴任のため、アフリカの某国に住んでいました。

そこでの生活は、日本での生活とはかけ離れ、ガスや水道、電気、食べ物などには不自由しましたが、家事はすべてメイドがやってくれて、暇を持て余していました。

日本人の奥様方は、カードゲームをしたり、コーラスに参加したり、和菓子教室を開いたり、テニスをしたり、とまぁ、優雅な生活をしていました。

その中でも、手芸の得意な奥様はとても人気がありました。私も、彼女にいろいろと習ったものです。

こちらの手毬も、その方に教えてもらいました。

グルグルと糸を巻いたことは覚えていますが、どのようにして模様を作ったかなどは、今となってはまるで忘れてしまいました。

ここにあるのは3個だけですが、もっとたくさん作ったような気がします。

帰国してから後、あちこち引越しをしましたが、なかなか捨てられず、ずっと保管していました。

それでもいよいよ処分しようと思い、その前に写真を撮って、facebookにアップしました。



すると、この毬を欲しいという声があり、びっくり。

若い着物友だちのHさんでした。

ほんとにこんなもので良いのかしらと思いつつ、お渡しすることになりました。

毬を手にして、「可愛い」と言って下さいました。

そしてびっくりしたことは、私がこの毬を作った40年前、ちょうどその年に彼女が生まれたということでした。奇遇ですね!

40年間、我が家にひっそりと隠れていた手毬が、急にスポットライトを浴びたようで、嬉しくなりました。

いやはや、古いものであっても、どなたかに喜んでいただくことがあるのですね。

*******

この日の装い。

藍色の紬にしました。タブレットで写したので、なんだか本を持っているみたいです。


かなり地味な着物ので、帯はちょっと明るく。
曲がっている!

帯締めは叔母が使っていたものですが、こちらはいったい、何年物でしょうか。

*******

「一日一句」

春浅し 毬の思い出 遠くなり



3 件のコメント:

カンカン さんのコメント...

毛毬人るは日本のとよく似ていますが、他の二つは斬新ですね。
としちゃんが一時帰国した時だったか、うら若き主婦の頃、アフリカの象牙のブローチを
いただいたことがありました。
アフリカ製は留め金とか簡単に斜めについていて、不安でしたが、細工が素敵で
帯締めにしようと思って大事にしています。
ブログに載せていますがhttps://blog.goo.ne.jp/kankan1012/e/372a9039d145261494ff47e314851f0e
象の模様のブローチです。イカットの帯にでもしてみたいです。

カンカン さんのコメント...

毛毬以下の2文字削除お願いします。変な字が入っていました。

おおしまとしこ さんのコメント...

カンカンの「せかほし」に取り上げていただき、ありがとうございました。
留め金などの細工は、やはり日本製ではないので、適当ですよね。
帯留にしたら良いと思います。
歌舞伎座にいらっしゃったときに付けていた帯留も素敵でしたね。

それと文字の削除は、私もできないようです。
文章全体は削除できますが、部分的にはダメみたい。
ということで、すいませんが、このまま残しておきますね。