先日、仙川を歩き祖師谷公園まで来ましたが、その後は仙川歩きは中断して、ちょっと面白そうなところに寄り道してきました。それが水無川です。
私が歩いた区域は「水際の散歩道」と呼ばれていました。
この川は、三鷹市北野から世田谷区を経由して、池尻あたりの目黒川にたどり着く川で、全長は25キロほどだそうです。
かつて世田谷の粕谷に住んでいた徳富蘆花は、この川のことを書いた著書があるそうです。
(粕谷区民センター近くの水無川)
歴史を遡ってみると、江戸時代(元禄年間)には、武蔵国検地台帳に「北水無」「南水無」という地名が記載されていたそうです。
水無川は、現在は遊歩道となり、人と自転車しか通行できませんが、もともとこの川は湧き水と天水が水源だったので、雨期以外は水の流れが細ってしまい、いつの間にか《水の無い川》と呼ばれる様になったそうです。
その後、昭和39年に河川法が改正され、この水無川は、近くに流れる烏山川の一部となり、水無川の名前は消えてしまいました。
昭和50年代になり、下水道が整備されて、水無川は暗渠となりました。
ところがこの川の名前を残したいと願う郷土の人々の要望により、平成19年に水無川の名前が復活したそうです。
こちらがその歴史が書かれた看板です。
地図を見ると、水無川の存在が分かる地図と、まるで記載されていない地図があり、本当に川があるのか、出かけるまで疑心暗鬼でしたが、なるほど、実際に行ってみてよくわかりました。
水無川を歩いた様子は、またお知らせしますね。
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「一日一句」
水の無い 川を歩けば 夏の園
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