さて先日は品川区立歴史館で、品川用水の展示を見た後は、この近くにある大井水神というところに寄ってみようと思いました。
歴史館の手前の道を右折して行くと、道沿いに大きなお地蔵さんの小屋(?)がありました。
品川区指定有形文化財の「来迎院石造念仏講供養塔」だそうです。向かいにある来迎院の境内にあったそうですが、道路建設のため、場所が移動されたのだとか。
江戸の明暦2年(1656)と万治2年(1659)に作られたそうです。当時はこのあたりは大井村といったそうです。農民の心の拠りどころだったのでしょうね。
この先は、JRの鉄橋がありました。この橋の下をくぐります。
その先に、「大井の水神」がありました。柵に囲まれた中に小さな池がありました。
かつてはここから地下水が湧き出て、飲水や農業用水として利用されていたそうです。
そしてここに九頭龍権現を祀ったのが「大井の水神」の始まりでした。貞享2年(1685)のことだったそうです。日照りのときは、ここで雨乞いをしたのだとか。
またどういうわけか、ここは歯痛止めにも効用があるのだとか。
この水は昭和50年頃までは湧き出ていたそうですが、その後、水は出なくなり、今は水道水が流れていました。
「しながわ百景」にも選ばれているところでした。
江戸時代から保存されている水神さまですが、当時の信仰の深さが感じられました。
境内には二宮尊徳の像もありました。
その後は、JRの線路に沿って公園が続いていたので、その細長い公園を通って、大井町駅を目指して歩きました。保育園の園児や近所の子供達がたくさん遊んでいました。
「大井水神公園」というそうですが、お花もきれいに植えられていました。
線路際のあじさい。
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