2020年11月28日土曜日

聖蹟桜ヶ丘へ 

私は長いこと京王線沿線に住んでいます。沿線には「聖蹟桜ヶ丘」という駅があり、デパートなどもあり、賑やかな地域です。

ただどうして「聖蹟」という名前なのか、ずっと不思議に思っていました。ひょっとすると、弘法太師が来たことがあるのか、なんて思っていました。

その理由を尋ねに、先日、聖蹟桜ヶ丘まで出かけてきました。

事前に、カンカンのブログ▼で、ここは明治天皇ゆかりのところだという知識は得ていました。

京王相模原線の永山駅から、聖蹟桜ヶ丘行きのバスに乗って行くことにしました。


「記念館前」という停留所で下車して、少し歩くと「拓魂碑」がありました。これは、満州開拓殉難者のための拓魂碑でした。戦争中、満州開拓のために渡ってそのまま帰国できなくなった人が8万人もいたとのこと、驚きました。国に見捨てられたのですね。


この辺りは小高い丘になっていて、気持ちの良い景色が眺められました。

「桜ヶ丘公園」は都立の公園でした。かなり広い敷地です。お隣はゴルフコースになっていました。名前の通り桜の木も多く、春のお花見シーズンはさぞ美しいところだろうと思いました。


明治天皇・皇后ご夫妻の歌碑が立っていました。わりと分かりやすいお歌でした。

明治天皇は兎狩がお好きだったようで、この辺りは狩猟場だったのです。生前、4回に渡って、ここを訪れたのだとか。また鮎漁も楽しまれたそうです。

それで、明治天皇が行幸されたので、「聖蹟」桜ヶ丘という名前が付いたのですね。

公園内は、丘の上から下まで結構アップダウンがありました。

公園の東側から西側まで、松王山というハイキングコースのようなところを歩きました。東側は高く、西側が低くなっていたので、下りのコースでしたので良かったのですが、反対だったら、けっこうきつかったかもしれません。

公園内は、紅葉がとてもきれいでした。


紅葉の葉は、赤くなっているところと、まだ緑のところがまだらになっていました。


時々、ハッとするくらい赤い紅葉もありました。


黄色の銀杏も素敵。


この日は、ジーンズで出かけましたが、着物ではたぶん大変だったはずです。

うちからほんのちょっとのところでしたが、紅葉が楽しめました。この日のニュースでは、昭和記念公園や、神宮外苑には紅葉を求めて多くの人が繰り出したということでした。わざわざ有名なところまで出かけなくても、良いのです。

春にはこのような美しい桜の景色が眺められるようです。


公園内にある「旧多摩聖蹟記念館」については、またのちほど。

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「一日一句」

紅葉は近場で満足ゆったりと



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