2020年11月9日月曜日

「勧進帳 滝流し」発表会

先日、私が習っている三味線の会で、「勧進帳」の中の「瀧流し」を、他のお弟子さん仲間と一緒に演奏しました。

演奏前の会場です。金屏風と椅子が用意されていました。

この会では、毎年9月頃に「ゆかた会」を開催していますが、今年はコロナ禍のため、残念ながら中止となりました。

それでもなんとか演奏したいという希望があり、「瀧流し」一曲だけを演奏する非公開のミニ演奏会が開かれました。

ただし、どのメンバーと演奏するのかよく分からず、一度も揃っての稽古をしていなかったので、どのようなテンポで演奏するかがちょっと不安でした。

というのも、この「瀧流し」はゆっくり弾くこともありますが、超スピードで弾くこともあるのです。

その時次第というか、みんなの気持ちが乗って来たらどんどんスピードアップするような曲なのです。

それで私はどんなパターンで演奏しても対応できるように、自宅では低速、高速、超高速という3パターンでのお稽古をしていました。

最初の練習では、ものすごくゆったりと弾きました。

その次の練習では、男性グループと女性グループに分かれて、練習をしました。この男女別分類はなかなか新鮮でした。

そしていよいよ本番です。この時には、出演しないお弟子さんや、家族などが聴きに来ていました。

本番は2パターンありました。こちらは先生が客席に座って演奏するパターン。目の前にいらっしゃる先生の撥の上下に合わせて弾きました。


もう一つのパターンは、先生は舞台の後ろの方に座って演奏するパターンでした。
いつもは先生が中央に座っていて、その音を聞きながら演奏するのですが、今回は先生の音があまりよく聞こえず、掛け声を頼りにして、演奏することになりました。

曲の途中から、みんな乗って来て、テンポはあれよあれよという間に、どんどん速くなりました。そして最後はびしっと終わりました。

ほんの数分の演奏でしたが、「やった」という気持ちでした。

演奏終了後の撮影です。みんなマスク姿がちょっと残念ですけどね。

この会には高齢のおばあさまやおじいさま、私のような中高年から、若いママ、高校生も参加していました。

いつもは一緒に稽古をすることもないメンバーでしたが、スピードアップして弾けたのも、みんなの気持ちが一つになった結果だと思います。

ご指導していただいた先生、どうもありがとうございました。

会場の1階のエントランスには、こんな素敵な花火の絵が置いてありました。これは丸いシールを貼って作ったものです。今年は本物の花火は見られませんでしたが、シールの花火もきれいですね。

こちらの動画は、若いお弟子さんが撮影してくれた動画を、私が短く(約50秒)編集したものです。文字入れがうまくいかなくて、見づらいところもありますが、ご容赦下さい。


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「一日一句」

冬に入る心ひとつに「勧進帳」



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