2020年11月11日水曜日

源氏物語を楽しむ会 2020年11月

素人ばかりでスタートした「源氏物語を楽しむ会」ですが、なんともう丸2年も経ってしまいました。

ヨチヨチ歩きの幼児のような歩みですが、それでもとりあえず源氏物語の原文を、声を出して読み続けています。専門家が見たら、どんな指摘をされるか分かりませんが、素人は素人なりに、毎回、いつも新しい発見をして、面白がっています。

今回、面白かったエピソードを一つ書いておきます。

それは主人公の光源氏と、彼の愛妻の紫の上との会話の中で、「斧の柄が朽ちるほどの間」という言葉が交わされた場面でした。

斧というのは、木こりが持っている道具ですが、その柄が朽ちるとはどういう意味か、お分かりですか?

それは、それほど長い間、という意味なんだそうです。

この言葉は、もともとは中国の「述異記」という書物の中にあるそうです。

ある時、仙人の童子が囲碁をしているのを見ていた木こりが、その囲碁があまり長く続くので、ついに木こりの斧の柄が腐ってしまい、村へ帰るとすでに長い年月が過ぎ、知人がみないなくなっていたということだそうです。

それで気づかないほど長い年月が経つ、ということの別の言い方になったのだそうです。

今でも、電子ゲームに夢中になり、長時間遊んでしまうこともありますが、それも「斧の柄が朽ちる」ということになるかもしれませんね。

そのような例え話ですが、光源氏も紫の上も、どちらもその言葉の由来を知っていたということになりますね。二人とも教養があったのでしょう。

こんなことを知ることができるのも、古典の面白さもしれません。

そして音読の間には着物談議もして、読書会を過ごしました。

次回からは3年目に入ります。

コロナが終息したら、みんなで京都とか明石とかに行ってみたですね。

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この日の装い。

ちょっと気が向いて、はんなり系の着物と帯にしてみました。着物は、濃いピンクの菱形模様の小紋です。

たんすやさんのきもの券で購入したので、ほぼゼロ円です。


帯は、黒地に赤い花菱が散っている塩瀬の帯。これは3本2000円の帯のうちの1本です。着物も帯も、菱形でした。


こちらがネットで購入した3本の帯です。


帯揚げと帯締めは、着物を着るようになって初めて購入したもの。ほぼ10年前に、京都の問屋さんで、どちらも千円で購入しました。

出かける時は、黒の羽織。これはたしか福服で、2500円だったような記憶があります。


いつも格安着物ですいません。

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「一日一句」

袷着て小春日和の町を行く


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