2021年4月13日火曜日

「詩歌翻遊」~滋賀への思い~

朝日新聞の文化欄に「詩歌翻遊」というコーナーがあります。

これはピーター・マクミランさんというアイルランド人の翻訳家が、有名な俳句や短歌を英訳して、それを解説しているものです。

時々眺めていますが、独特の言葉を英語に翻訳するなんてすごい、といつも感心しています。

そして俳句や和歌に使われている言葉が英語になると、かえって分かりやすくなる場合もあるのです。

今回は芭蕉の「行春を近江の人と惜しむける」という俳句でした。

これを英訳すると、

  【With the people of Oomi

   --ancient and now--

   I lament the passing of spring.】

となっていました。

<近江の昔の人や今の人と共に、過行く春を惜しむ>という意味です。

行く人を、昔の人と今の人の両方にしたのは、この方独自の考え方なのかもしれません。

芭蕉は生涯を旅に明け暮れ、あちこちに出かけていましたが、春といえば近江が一番なのでしょうか。

私もかつて近江八幡へは2回ほど行ったことがあります。寒い冬と、春だった気がします。

2011年1月に行った時▼

この時は寒くて雪が降っていましたが、翌日は晴れたようです。その時の景色です。



2011年4月に行った時▼

川にかかる桜がきれいでした。

芭蕉もこのような桜の風景を眺めたのでしょうか。


どこで写したか忘れましたが、上の写真と同じような場所で写したのかもしれませんね。


また大津に行った時は、「義仲寺」というお寺にも寄ってみました。なんとここは芭蕉のお墓があったのです。

そして近江八幡だけではなく、五個荘というところにも行きました。

滋賀県は大好きなところです。

コロナが終息したら、また出かけてみたいと思います。

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「一日一句」

行く春や 芭蕉を真似て 一句読む



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