先日、御茶ノ水に架かる聖橋をスタートして、隅田川との合流地点である両国橋まで歩きました。
これで昨年の春からスタートして、10回に渡って歩いてきた神田川の橋巡りもついに完歩したことになります。
今までの記録を見てみると、本当に少しずつしか歩いてきませんでしたが、チリも積もればなんとやらで、およそ25キロを歩いたことになりました。
駅伝やマラソンをする人なら、1回で終了するほどの距離ですが、私の場合は橋の写真を撮ったり、説明の看板を見ながらだったので、1回に歩いた距離は2キロか3キロ程度でした。
暑い日や寒い日もありましたが、基本的には無理をしないで少しずつ歩いたのが、続けられたコツかもしれません。
そして何よりもの天敵は、新型コロナウィルスでした。
もともとコロナが流行ってきて、観劇や美術館見学などを控えるようにした結果として、川歩きを始めたのですが、4回目まではあまり気にしないで出かけていました。
ところが、2021年の夏から初夏にかけては、コロナが蔓延して、不要不急の外出はしないようにしていたので、川歩きもずっとお休み状態となりました。それでも10月になり感染者が少し減ってきたので、また再開することができたのです。
簡単に10回の記録をまとめておきます。
<1回目> 井の頭線の高井戸駅から京王線の下高井戸駅まで。約3キロ 16橋
<2回目> 井の頭線の高井戸駅から、井の頭公園駅まで。公園内に神田川の水源があります。約4キロ 24橋
<3回目> 京王線の下高井戸駅からメトロ丸ノ内線の方南町駅まで。 約3キロ 13橋
<4回目> メトロ丸ノ内線の方南町駅から中野新橋駅まで。約5キロ 13橋
<5回目> メトロ丸ノ内線の中野新橋駅から総武線の東中野駅まで。21橋
<6回目> 総武線の東中野駅から山手線の高田馬場駅まで。約2キロ 11橋
<7回目> 山手線の高田馬場駅からメトロ有楽町線の江戸川橋駅まで 約2キロ 16橋
<8回目> メトロ有楽町線の江戸川橋駅から総武線の飯田橋駅まで。 約2キロ 11橋
<9回目> 総武線の飯田橋駅から中央線の御茶ノ水駅まで。約2キロ 8橋
<10回目> 中央線の御茶ノ水駅から総武線の両国駅まで。約2キロ 8橋
通過した橋は全部で141ありました。
(井の頭公園の水源近くにあるひょうたん橋)
中には工事中で通れなかった橋や、写真を撮り忘れた橋もありましたが、それぞれに思い出があります。
どちらかというと都心に近い方の橋は、昔の面影を残していますが、郊外の橋はあまり情緒がなくて、面白みに欠けるものが多いような気がしました。
神田川は東京をほぼ東西に流れている川なので、川を歩くのは、東京見物には最適でした。それも車などが通る大通りではなく、建物の後ろにある川の縁を歩くので、普段とは景色が違ってみえるのです。これはとても収穫がありました。
もう一度、ゆっくりと遊びに行ってみたいと思ったところもたくさんありました。
中でも文京区の細川庭園や、江戸川橋公園、万世橋近くのレストラン街など、時間が許せばもっと滞在してみたかったですね。
東京の町を東の隅田川から西の井の頭公園まで歩きましたが、ほぼ平坦なところでしたので、それほど疲れはありませんでした。
また神田川沿いはとてもよく整備されていて、着物に草履で歩いても何の問題もありませんでした。
それと川を歩いていると、よく電車と遭遇することがあるのです。
たとえば井の頭線、京王線、山手線、都電、総武線などです。私は鉄道オタクではありませんが、それでも川の近くを電車が走る姿を見ると、妙に気分が爽快になったのでした。
(高田馬場近くを走る都電)
面白く思ったのは、川の行政区分によって、非常に川を大切に扱っている区、昔の様子をきちんと記録している区などの様子がよく見えたことです。
私の感覚としては、新宿区や杉並区は手入れもとてもよく、また案内板もきちんとしていて、歩いていてとても良いと思いました。
いろいろな形の橋を眺め、橋の名前を確認しながらの神田川歩きは、とても楽しく、他人と接することも少なく、コロナ禍にあっても感染の恐れはほとんどなかったので、快適な時間を過ごすことができました。
江戸時代から、江戸の武士や町人にも愛されてきた神田川。そこを完歩できたのは、最高の幸せでした。
これからも他の川を巡り、東京の自然と風景、そして町の歴史を自分の目と足で感じていきたいものです。
最後の聖橋から両国橋までの記録は、またの機会にご紹介します。
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「一日一句」
寒の内 東京を知る 橋巡り
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