昨年の暮に、川崎駅の近くで、ちょっと珍しい名前の信号を見つけました。
「小土呂(こどろ)橋」というのです。
ところがそのあたりは繁華街で、川が流れている様子はありません。それなのに、信号の名前には「橋」が入っているのでした。
なんだか不思議ですよね。
今日、またそこを通りました。そしてもう一度よく観察してみると、こんないわれが書かれていました。
「かつてこの通りに幅5メートルほどの流れがありました。ここからさらに渡田大島を経て海へ注ぐ用水でした。この堀が東海道と交わるこの地点にかけられていたのが、小土呂橋です。」
小土呂は、砂子、新宿、久根崎とともに、昔は東海道川崎宿と呼ばれた四町の一つだそうです。
そして、なんと当時の親橋が二つ、信号の下に残されていたのです。古そうですね。
そうでしたか、やはり昔は川が流れていたのですね。
そういえば、この通りは「新川通り」と言うのでした。川はあったのですね。
川崎市のホームページにも出ていました。ここは排水路だったようで、昭和6〜8(1931〜1933)年の間に埋め立てられたそうです。
それにしてもよく親柱だけを保存していたものですね。
おまけですが、今から280年ほど前、ベトナムから来日した象は、この橋を渡って江戸に行ったそうです。
*******
この日の装い。
ちょっと大事な用事があったので、真面目な着物にしました。黒に近い藍色の紬です。
帯も真面目にしてしまうと、ちょっと私らしくない感じがしたので、帯は遊んでみました。Berry工房さんの白のレース帯。
川崎で用事が終了した後は、イチゴといろいろな実が入っているパフェをいただきました。
私の隣に座ったおばあさんは、いわゆる「アフタヌーンティーセット」を注文していました。ケーキが3,4個あり、飲み物もたっぷりとポットに入っていました。あれを全部一人で平らげるのかしら。すごいな〜と思ってチラチラと見ていました。
*******
「一日一句」
寒の内 橋は見つかる どこにでも
0 件のコメント:
コメントを投稿