しばらく参加していなかった「ちょうふ市民カレッジ」ですが、おあつらえ向きの講座が始まりました。
「源氏物語と能」です。3回シリーズで行われます。
講師は下掛宝生流ワキ方能楽師の安田登さん。
源氏物語は平安時代に紫式部によって書かれたお話ですが、能が生まれたのは南北朝時代です。
私達は千年前に生まれた源氏物語を現代文でも読むことができますが、平安時代からおよそ300年下った室町時代の人は源氏物語をどのように読んでいたのでしょうね。
能の中で、源氏物語を扱ったものは、12あるそうですが、今回は夕顔と六条御息所が登場する能について教えていただける予定です。
講師の安田さんは、昔は高校の先生(たぶん古文の先生)をされたということで、授業の進め方もユニークで面白かったです。
言葉の成り立ちについても詳しくて、なるほどと思うこともありました。
その一つが「あはれ」という言葉でした。よく「もののあはれ」などと言いますが、この場合の「あはれ」とは、「あー」と思わず言葉に出してしまうような事柄や状況を指す、ということでした。なるほど、わかりやすいですね。
私達はグループで「源氏物語を楽しむ会」という読書会をしていますが、素人だけでやっているよりも、やはり指導者がいらっしゃると、深みが増しますね。
いろいろと参考になる市民カレッジです。
何よりも面白かったのは、笙の笛の演奏家のカニササレアヤコさんが登場されたことです。
彼女はかなり有名なお笑い芸人だそうです。ユーチューブにもたくさん登場していました。この日は平安時代の装束と烏帽子をかぶって登場しました
笙の笛の「ふにぁ〜」という音楽が、能とよくマッチしていました。
この市民カレッジは市民でなくても参加できるので、「源氏物語を楽しむ会」でご一緒しているKさんも受講されています。
この日はとても素敵な塩瀬の帯を締めていました。
落ち着いた茶色の市松模様に、色々な模様が描かれています。かなりお高い帯だったそうですが、それだけのことはありますね。
私はネットで見つけた紬と、骨董市で千円で買った刺繍の帯という格安スタイルでした。
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「一日一句」
謡初め 御簾の向こうに 笙の笛
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