2023年12月3日日曜日

町田市立国際版画美術館

先日、町田市にある美術館へ行きました。

展覧会の内容も素晴らしかったのですが、それより何より、美術館の立地にあっと驚かされました。こんな美術館は、生まれて初めてでした。

普通、美術館といえば街中にあったり、ちょっと小高い丘の上に立っていたりするのですが、こちらの美術館は、なんと谷底にあったのです。谷底ですよ。

その美術館は、町田市立国際版画美術館でした。

出かける前に、美術館へのアクセス方法を見ると、「町田駅から徒歩15分」と書いてあったので、小田急線町田駅からのんびりと歩いて行きました。

10分ほど歩くと、「美術館入口」という信号があったので、そこを左折したところ、なんと突然、信じられないほどの急な下り坂が待ち受けていたのです。

写真ではうまく表現できませんが、とにかくすごい坂でした。

その道路は大きなトラックなどもビュンビュン通るところなので、下り坂は怖いし、車も怖い、というのでハラハラドキドキする場所なのでした。

この日は着物でしたので、草履が脱げ落ちないように、しっかりと足を踏ん張って坂を下りました。

坂の周囲には普通の民家がたくさん並んでいましたが、私はいくら家が広くても安くても、この坂を登り降りする家には住みたくないと思いました。

そしてはっと気づいたのですが、この美術館は「芹ヶ谷公園」という広い公園の中にあったのです。

つまり「谷の中にある美術館」なのでした。

ほんとにヒヤヒヤする思いで到着しました。

でもこの公園はとても素晴らしい公園でした。

自然を活かし、谷の底には噴水があり、周囲は山に囲まれ、木々の美しいところでした。

美術館の利用者だけでなく、保育園の子供達、散歩する近所の老人たち、健康のために歩く人達のためには最適の公園です。

こちらのものすごく大きなものは、噴水だそうです。夏には水浴びできますね。


こちらの大きな彫刻は、なにかのシンボルだと思います。

大きな球体。私が小さく見えますね。


周りの紅葉が素晴らしい。

美術館には、可愛い喫茶店もありました。


こちらのパフェをいただきました。
りんごのバラが本物みたいでした。

障害者の方が働いているところですが、安くて美味しかったです。

2階の休憩室から外を見ましたが、青空も素晴らしかったです。


ちなみに谷底からの帰路は、別の道が用意されていました。


一つは階段、もう一つはスロープになっていました。

私はこの階段を上って帰りました。

もちろん来た道をそのまま登って戻っても構いませんが、きっとハーハードキドキすること疑いなしです。

こんなに悪条件?の美術館でしたが、内容は素晴らしく、平らなところならもう一度、行ってみたいと思ったのでした。

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この日の装い。

大島もどきの黒地の着物

ピンクとグレーの縞の帯。

100円均一の糸で編んだ帯締め。

ピンクの羽織を着ましましたが、朝のうちはちょっと肌寒かったですね。

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「一日一句」

紅葉の 谷の底から 美を開く


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