今月の演舞場の出し物は、「スーパー歌舞伎」だということは知ってはいましたが、漫画の「ONE PIECE」というものはまるで知らなかったので、それほど期待はしていませんでした。
でも、私の好きな春猿さんや隼人くんなどが出演するというので、それならいいかもと思って、先週のある日、東銀座まで出かけて行きました。
チラシの解説によると、「ONE PIECE」は少年ジャンプに連載されている漫画だそうで、その漫画を原作とした歌舞伎って、どういうものだろうと想像もできませんでした。
ストーリーはもちろん、登場人物も全然知らずに、これで楽しめるのかと、内心、半信半疑で演舞場に着きました。
こちらは劇場の入り口に架かっている看板ですが、いつもとはまるで違いました。
おまけにお客様もいつもとは違う様子で、歌舞伎初体験とお見受けする方もたくさんいらっしゃいました。
上演前の定式幕もこんな感じで、登場人物が描かれていました。
なんだかよく分からないままにお芝居が始まりましたが、終わってみれば、いやー、楽しかったですね。
歌舞伎本来の演出がうまく使われていました。
舞台の仕掛け(回り舞台、せりや奈落など)、立ち回り、本水、早変わり、宙乗り、見得を切ったり、六方を踏んだりするのも、歌舞伎として、きちんと形にはまっていました。
それに加えて、音楽や映像の新しい技術もふんだんに加わっていて、ド派手で迫力がありました。
役者さんも猿之助さんを初め、みんな、かっこよくてほれぼれ。
福士誠治さんという俳優さんも、歌舞伎役者に混じって熱演していました。
お芝居の途中に、役者さんが客席にやって来て、一緒に手拍子をしたのですが、私の隣にもスカートがフリフリのきれいなメイド役(?)の役者さんが座りましたが、ほんとに一生懸命に手をたたき、大きな声をだしていて、感心しました。
こういうお芝居を毎日続ける役者さんのすごさは驚きです。
こちらは幕間に登場したルフィという主人公のお人形。
お土産売り場に置いてあったルフィ。
みんな並んで写していたので、私もマネして写してみました。
歌舞伎って、なんでもありのエンターテイメント、なんだなと思いました。
スーパー歌舞伎Ⅱ「ONE PIECE」公式サイト▼
演舞場では11月25日まで上演されています。
******
この日の装い。
こういう観劇には何を着たらふさわしいのか分からなかったのですが、ちょっと古い大島紬にしました。
大柄な模様で、お遊びの雰囲気があるでしょう。
吉祥寺の「ゆめこもん」さんのリサイクル祭りで求めたものです。
帯は、川崎のギャラリーゆうのイベントの時に出会った「トーキョージョー」▼さんの名古屋帯。
金銀が入っていますが、それほど仰々しくない帯です。
初めて着用しました。
「ちょっとしたお出かけに良い帯ですよ」と言われて買ったものです。
「ちょっとした時」ってどんな時かしらと思っていましたが、こういうお芝居を見る時にはどうでしょうかね?
0 件のコメント:
コメントを投稿