先日、とても素敵な建物の見学会に参加してきました。
それは早稲田大学の一角にあるスコットホールというところです。
通常は非公開の場所も案内していただけました。
スコットホールは大正、昭和、平成を生き抜いてきた煉瓦造りの建物です。
今から120年前の1907年、日本にキリスト教を広めようと、アメリカからバプテスト教会のベニンホフという人が来日しました。
この方です。
そして早稲田大学と縁ができて、大学で英語や聖書を教えました。
大隈重信からの依頼があり、彼は早稲田鶴巻町に寄宿舎「友愛学舎」を設立しました。
その後、アメリカのスコット夫人という人の寄付により、1921年(大正10年)に学生活動センターのスコットホールが完成しました。
その寄付は、現在のお金にすると2億5千万円ほどだったそうです。
この友愛学舎では多くの方が集い、井深大、坪田譲二、杉原千畝もここで活動したそうです。
戦争中にはベニンホフは一時帰国して、活動は中断されましたが、戦後はフリーデルという宣教師が来日して学生活動が再開され、今では30か国ほどの留学生が利用しているそうです。
この建物は大正12年に起きた関東大震災でも被害に遭わず、その後の2回の改修によって現在も当時のままの姿を残しています。
というスコットホールですが、先日、一般公開がされました。
東京の文化財ウォークです。
早稲田奉仕団▼によるガイドツアーも無料で行われました。
とても素敵な建物でしたので、これから内部をご紹介させていただきますね。
ちなみに、明治生まれの祖父も、大正生まれの父も、昭和生まれの妹もみんな早稲田卒業です。
私は入試には受かったのですが、早稲田大学は国立大学の発表後まで入学金の支払いを待ってくれなかったので、仕方なく放棄しました。
今思えば、あの時、早稲田に行っていたら、私の人生も変わっただろう、とつくづく思います。
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この日の装い。
紬に小花が染められた小紋ですが、なんと千円で入手した着物です。
素敵なものを安く手に入れられるのは、嬉しいですね。
ワイン色の帯も千円。
ざっくりとした生地に、刺繍が施されています。
長さもちょうど良く、一重なので楽に締められます。
2 件のコメント:
私は仕事が早退できずに今回は断念しましたが、友人が早稲田奉仕団で
日本語教師をボランティアでしているので、いつか案内してもらう予定です。
非公開は1日だけ公開なのでどんなところが非公開なのかしら?
そういえば彼女は私と同じ出身だからどうしてかと思ったらご主人が早稲田だったわ。
としちゃんもそこで大きく人生変わっていたかもしれませんね。
カンカン、素敵な見学会を教えてくれてありがとうございました。
早稲田の構内にこういう建物があるとは知りませんでした。
非公開というのは、教会の事務所など「関係者以外立ち入り禁止」と書かれているところにも案内していただいたことだと思います。
そういえば、このベニンホフさんという方、教会繋がりだと思いますが、
東京女子大学の理事もされていたそうで、まんざら縁がない人ではありませんでした。
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