2017年11月8日水曜日

早稲田大学スコットホール見学会 2

昨日のブログ▼ではスコットホールの概要についてご紹介しましたが、今回は内部の写真を載せてみます。

この建物はヴォーリズ建築事務所の設計原案に基づき、早稲田大学の内藤多仲教授研究室が施工監理を行いました。内藤先生は東京タワーの設計もされていらっしゃる建築家です。

まず最初は、教会です。
バプティスト教会ですが、シンプルな造りでした。
祭壇のアーチに丸みがありますが、これがヴォーリズ建築の特徴だそうです。
温かみが感じられますね。


窓も丸いアーチ形になっています。


この建物は音響効果も良いので、グリークラブの公演などにも利用されているそうです。

外観です。


上の方に「S」という文字がありますが、これは建設のために多額の寄付をしたスコット夫人の頭文字を取ったものです。
ただし戦争中は敵国の文字であるというので、Sの文字はカバーされて隠されていたそうです。


こちらはギャラリーです。

ちょうど桃井一至さんのヴォーリズ建築写真展が開かれていました。


桃井さんはヴォーリズ学園出身なので、一般の人が入れないような場所も撮影されていました。


入り口は半地下のようになっていました。


お祝いの花束。
煉瓦とお花は良く似合います。


ギャラリーはガイドツアーの人たちで満員でした。


ツアーに参加した方に、ギャラリーの入り口で写してもらいました。


こちらは2階になります。
普段は一般公開されていないところだと思います。
事務所のように使われていましたが、教会であることを思わせる小さな祭壇です。


ここにも丸いレンガが残っていました。
このレンガはパテの使い方が今とは違っているそうです。
レンガとレンガの間が盛り上がっています。
最近、改修した場所では、そのようなやり方をする職人さんがいないため、ちょっと周囲のパテと雰囲気が違っているところがありました。


これはベニンホフが弾いていたオルガン。


天井の照明もお洒落でした。


絶妙なバランスですね。


ガイドツアーはまだ続きます。

0 件のコメント: