今年の「ひなの会」は、三味線の他のお弟子さんと一緒に出掛けました。
当日は大雪注意報が出ていましたが、それほどの降雪はなくて、ほっと一安心。
先生をはじめ、メンバーの方たちの、素晴らしい唄と演奏を堪能してきました。
曲目は
「君が代松竹梅」
「松の翁」
この二曲は、どちらもおめでたい曲です。
はじめの曲は、杵屋正治郎さんという方が天保年間に、なんと17歳の時に作った曲だそうです。
美保の松、井筒の竹、梅尽くしと、めでたいものが満載の曲。
二番目の曲は、同じ方が明治になり51歳の時に作った曲だそうです。
こちらは、静岡県の松永家のお庭のすばらしさを歌ったものでした。
その後の「五色の糸」は七夕の短冊を表していて、幕末のペリー来航前年に作られたものだそうです。
演奏の途中で、替え手の三味線の三の糸がバーンと飛んでしまい、聞いているほうは焦りましたが、そこはプロの演奏家。何ごともなかったように糸を付けて、すぐに演奏に戻りました。
最後の「蜘蛛拍子舞」は、天明年間に歌舞伎の舞踊曲として作られたものだそうですが、天明というと飢饉や地震があった頃だと思うのですが、こんなすごい曲が歌舞伎に使われていたというのは驚きでした。
これは先生がタテ(メイン)で演奏されましたが、ソロでの演奏も多く、渾身の力を入れて弾いていたと思いますが、かけ声にも迫力があり、聞いているほうも緊張感が伝わってきました。
能の「土蜘蛛」と関係があるのかもしれませんが、大薩摩のような三味線、唄やお囃子も素晴らしくて、聴き終わった後も呆然としていたほどでした。
今回は、演奏はもちろんですが、曲の解説がきちんとアナウンスされていて、良かったと思いました。
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私が一番初めに「ひなの会」を知ったのは、2013年ですから、今から6年前になりますね。
流派を超えた若手女性長唄の演奏会で、分かりやすい解説と、可愛いイラストで楽しめて、この会のファンになりました。
その時のブログ▼
当時の皆様方です。
今は貫禄十分の先生たちですが、6年前は若々しいですね。
まさか、その時に舞台に上がっていた方から、三味線を習うようになるとは夢にも思っていませんでした。
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会場では、他の多くのお弟子さん仲間ともお会いできましたが、先生の先生、先生の後輩さんたち、和楽器屋さん、先生のお嬢さん、昔の姉弟子さんなど、多くの方にもお会いできて、楽しいひと時になりました。
会場を出ると、小雪がチラチラと降っていました。
ニューオータニが、クリスマスのようできれいでしたよ。
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この日の装い。
雪で濡れてもいいようにと、そろそろ洗いに出す着物にしました。
本当は、オシャレをして行きたかったのですが、悪天候には勝てませんね。
足元は、転ばないように黒のショートブーツでした。
帯はお気に入りのタイシルク。
さすがに着物の人はあまり多くはいらっしゃらなかったようでした。
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