2019年2月27日水曜日

三味線の危機?

先日、朝日新聞に大きく取り上げられていたので、この記事を目にされた方も多いと思います。


「邦楽の音 守るには」という記事です。
昨今は、各方面で伝統文化を守れと声高に言われていますが、それに反して、邦楽器の製造数はものすごく減っている、という内容でした。

記事によると、三味線は1970年には1年間に18,000作られていたそうです。
今から約50年前のことですね。
それが2017年には、なんと3,400しか作られなかったとか。
激減ですね。
驚きました。

作り手さんがいなくなったこと、材料が手に入らなくなったこと、そもそも三味線を弾く人が少なくなったこと、などの理由が上げられると思います。

記事の中央にある三味線のイラストには、三味線の部分の名称と材料と生産地が書かれています。
たとえば皮(動物の皮)はタイ、胴(かりんなど)は東南アジア、棹(紅木、紫檀など)はインドやタイ、撥(象牙、べっこうなど)も海外からの輸入ということです。
いまや国産の材料では三味線は作られないのでしょうか。

うちには母や伯母が使っていた古い三味線が3丁あるのですが、それも貴重なものになるのかもしれませんね。

ところで私の三味線の先生が、こんど、珍しい三味線を使ってコンサートを開きます。
なんと透ける三味線だそうです。
世界にひとつしかない三味線で、いったいどういうものなのか、興味がありますね。
そしてどんな音がするのでしょうね。

コンサートのお知らせはこちら▼


私も新しい三味線が欲しいのですが、いやいや、年間3400しか作られないとなると、金銭的にも手に届かないでしょう。
今ある三味線を大切に使うのが良さそうです。

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