先週、「大田区伝統工芸展」へ行ってきました。
この展示会は「大田区伝統工芸発展の会」という団体の主催で、この会は発足してちょうど10年だそうです。
この会は、現在は20名以上の会員(工芸職人、工芸作家の方)、2名の名誉会員(刀剣研師の本阿弥光洲さん、書道家の金澤翔子さん)、そして活動をサポートするサポート会員から成り立っている団体です。
今年は和裁技能士の、のうとみみつえさんとのご縁でお邪魔してみました。
今回は大田区蒲田にあるアプリコホールという立派な会場でした。
さまざまな会員の方の展示や実演がありました。
ざっと目にしただけでも、和竿師、横笛制作、表具師、日本刺繍、紋章上絵師、東京手描友禅、畳刺などなど。
大田区はものづくりで有名な地域ですが、町工場の技術だけでなく、伝統工芸に携わる方も多くいらっしゃる地域なのですね。
ビジュアルも凝っていて、それぞれの職人の方がお仕事をされている場面をスクリーンで紹介していました。
配布された冊子もとても立派で、やはり大田区のパワーがあるのだろうと感じました。
家族連れも多く、小さなお子さんもたくさん参加されていました。
会場の中心で行われた氷の彫刻の実演は、人気があったようです。
完成したときは大歓声でした。
氷の後ろの演題では、広報担当ののうとみさんのプレゼンもありました。とても立派でしたよ。
この氷の彫刻の関連で、フルーツカービングもありましたが、私は素敵だと思いました。
左はスイカ、右はかぼちゃの彫り物。
どれも下絵などしないで、そのまま彫っていくのはすごいですよね。
ワークショップもあったので、参加してみました。
まずは、のうとみさんの「かんたん・ちくちく和裁 コースター作り」です。
カラフルな和布と、プレーンなコットンを10センチ角にして縫い合わせ、裏返して作りました。
私が参加した時は、なんと5歳の女の子も針を持っていたのには、驚きました。
さすがにプロは違うなと思ったのは、一つ一つの仕事がていねいなことです。布を縫い合わせたあとには、アイロンをかけてしっかりと折り目をつけますが、そこまでは知っていましたが、その後に鉄アレイのような文鎮で布を押さえるのでした。
のうとみさんにお聞きすると、「熱いアイロンと、冷たい文鎮を交互に押すことにより、折り目がぴしっとする」とのことでした。
ためしに文鎮を持ってみましたが、ものすごく重くて、これを毎回するのは、すごいパワーがいるのだろうと感心しました。
恥ずかしながら、出来上がった和布のコースターです。
私が縫うと、歪んでしまっていますね。ご愛嬌です。
そして、のうとみさんが着用されていた「きつねの嫁入り」の半幅帯は、町田久美子さんの作品。色も柄も素敵でした。
その後は、「てがる蒔絵」のワークショップにもトライしてみました。
加藤照代先生の作る立派な作品には及びもしませんが、漆を塗って、そこにアルミニウムのパウダーをふるいかけるという方法でした。
土台は木だそうです。こちらはヒトデ型のキーホルダー。猫の形のものが人気がありました。
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