先日、お茶ノ水の明治大学で面白い講義を受けてきました。
リバティアカデミーという社会人向け講座のうちのひとつ、「落語で学ぶ資本論」というものです。
これは超難解なマルクスの「資本論」を、落語家の立場で面白く、そして分かりやすく解説していただけるという触れ込みでした。
講師は立川談志の弟子の立川談慶さんと言う方。この人は慶応大学を卒業した後は女性の下着で有名なワコールに3年勤め、それでも落語をしたいということで談志さんのもとに弟子入りされたという方でした。
授業の始まる前の風景。
最初は自己紹介から入りましたが、さすがに落語家だけあって、笑いのツボを心得ています。この方はすでに著書を12冊ほど出しているそうです。
「資本論」については仕上げるまでに6年ほどかかったそうです。御本人がコロナに感染して、世の中のひずみを強く感じたことが、本を仕上げる動機になったそうです。
今回はこちらの著書に沿って話をされるとのことでした。
落語家としての発想が面白く、落語と資本論はお金に関することを扱っていることが多いので似ている、また談志もマルクスも上から目線の人間だという共通点がある、などと話していました。
そしてその後は「井戸の茶碗」という落語を一席。
このお話はお金にまつわる話ですが、笑いながらもちょっと考えさせられる話ではありました。ただし落ちが女性蔑視のような視点も感じられ、あまり良い気分はしませんでしたが。
その後は感想をレポートにまとめました。
この講座は11月、12月と毎月一回開催されます。
落語家さんは青い着物に、ピンクの羽織という姿でした。私はこの日は洋服で出かけましたが、次回は着物で出席しようと思いました。
授業の後は神保町まで歩きましたが、街は若者だらけでした。
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「一日一句」
秋の日に 落語で学ぶ 「資本論」
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