2023年11月20日月曜日

【次太夫堀・六郷用水 12】次大夫堀公園から二子玉川まで

六郷用水はどこからスタートしたのか、とい疑問がありますが、いわゆる「六郷領」ではなく、狛江の和泉村であると考えることもできます。

つまり多摩川から水を取り入れて、それを世田谷領や六郷領まで行き渡らせたということです。

私はその始点である多摩川近くに住んでいるので、取水口には何回か出かけたことがあります。


「六郷用水取り入れ口」(狛江市教育委員会)

「多摩川の水をこの辺りで取り入れ、市役所の裏で野川と合流し、世田谷区を経て、大田区に至り、全長約23キロに及びました。市内でも和泉、猪方、岩との水田に利用されてきましたが、昭和40年に埋め立てられました。」と説明されています。

そこから続く、現在の狛江市や世田谷区内の六郷用水のルートは、すでに歩いて来ました。

ということで、今回は世田谷の次大夫堀公園からスタートすることにしました。

自宅近くのバス停留から「二子玉川行き」のバスに乗り、次大夫堀公園で下車しました。


この公園の中は以前に散歩したので、今回はパスしました。

こちらのコンビニでトイレタイム。寒くなったので、がまんせずに寄り道です。


そして野川に架かる大正橋を渡りました。

シンプルな橋でした。


この付近で、超大規模な工事をしていました。
現場監督のような人がいたので、尋ねてみると、東名高速とつなげる道路工事をしているとのこと。東京外郭環状道路といい、つつじヶ丘で陥没があって有名になった道路工事でした。


田直公園という小さな公園を通りました。


たなおし公園と読むようです。
この辺りは畑などもあり、とても静かなところでした。

東名高速まで辿り着きました。この下をくぐる時はちょっとスリルがありました。


野川に架かる新井橋です。ここは以前も通過したことのある橋です。すぐそばを車が猛スピードで走っていたので、写真もちゃんと写せません。


そして多摩堤通りの東側にあるちょっと裏道に入ると、六郷用水の石碑がありました。
「六郷用水跡」と掘られていました。


ちょっとした広場になっていました。やはりこのあたりは、六郷用水の一部なのですね。


その後は都内とは思えないようなのんびりした地域を歩きました。
この辺りは世田谷区大蔵6丁目でした。


永安寺。


ちょっと古めかしいお稲荷さんがありました。


グーグルで調べると、「水神社」のようでした。
裏に回ってみると、ちょっと怪しい水路になっていました。


近くの仙川の方に続いているようでした。

そして2023年6月に通り過ぎた水神橋にたどり着きました。その時は仙川を北の方から歩いていました。


ここは「きしべの路」と名付けられています。


前回はこの小川にはアジサイの花がきれいに咲いていました。2回目に通る場所は、どこも懐かしいですね。

この交差点にあるコンビニは、前回、トイレストップで利用したのでよく覚えています。

その後は、そのまままっすぐに歩きましたが、ここ水神橋から下山橋までは「丸子川親水公園」と呼ばれています。

今回は柳の緑がとてもステキでした。


「丸子川親水公園」と書かれた石碑です。


このあたり、名なし橋がたくさんありました。


これも名なしだったかな。

のんびりと歩きました。

しばらく行くと、岡本民家園が見えてきました。

根河原橋。

この公園は昭和55年に開園したそうで、今は改修工事中でした。


閉鎖されていて、残念。


それでも中の雰囲気は伝わってきました。


八幡橋。


雑木林が生い茂る公園でした。

広大な公園ですが、ちょっと薄暗い感じでした。

公園の隣には静嘉堂文庫がありましたが、現在は東京駅の方に移動しています。

古めかしい橋でした。


丸子川が分かれているような場所でした。薄暗くて写真がうまく写せませんでした。

 
下山橋。
このあたりになると、ちょっと現代的な風景となりました。

彩翠橋。


このあたりは完全な住宅街ですが、どの池も、丸子川を渡らないと、自宅に入れません。それでさまざまな橋が架けられていました。個人のもののようですので、あまり写真は写しませんでしたが、それぞれ個性的な橋でした。

こちらは老人ホームへ渡る橋。




立派な橋でした。


雁追橋。
この名前の橋は、成城学園近くにもありましたね。


天気が良かったので、水も青々としていました。


暫く歩くと、治太夫橋になりました。


カラフルで、別格の橋でした。


橋名は「治太夫」と書かれていて、「次太夫」とは異なりますが、小泉次大夫のことですね。どうして字が違うのか、何かの間違いだったのか、分かりません。
ただし案内板には、次大夫と書かれています。


案内の地図を見ると、二子玉川駅も近い!


ちょっと不思議な階段の光景がありました。


瀬田アートトンネルでした。国道246号の下を横断するトンネルです。モザイク壁画がきれいでした。1993年に開通されたそうです。



ただし、二子玉までは、ここから先が長かったですね。


逍遥橋。


この上を電車が走っていました。
この辺りは瀬田4丁目になります。 


名無し橋。


上を田園都市線が走ります。駅は近いはずなのに、なかなか辿り着きませんでした。


ようやくニコタマの信号が見えました。


終点の二子玉川駅です。

おしゃれなお店があったので、バッグ屋さんでちょっと冷やかしてきました。

今回のルートは、道は分かりやすかったですね。

初めは六郷用水でしたが、その後は丸子川親水公園となり、住宅街になるとだんだんとドブ川のように変わってきました。

通過した橋は、他にもたくさんありました。

個人のお宅に渡るような橋や、無名橋もたくさんありました。

橋が生活の一部となっているような風景でした。

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「一日一句」

世田谷の 端を歩けば 丸子川



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