「源氏物語」はとても長いお話です。
その中でも「乙女」の巻はかなり長くて、私達の会でも、もう何回も続いています。
今回はちょっと源氏物語から離れて、「乙女」を歌った百人一首のご紹介をしようと思います。
みなさんはこちらの和歌はご存知でしょうか?
《天津風 雲の通い路吹きとぢよ
をとめの姿 しばしとどめむ》
大まかな意味は、「天を吹く風よ、天女たちが帰っていく雲の道を吹き閉じておくれ 乙女たちの美しい舞姿をもうしばらく地上にとどめておきたいのだ」というものです。
この乙女とは、毎年11月の新嘗祭の翌日に開かれる豊明節会で、宮中で披露される五節の舞を踊る少女たちのことです。あまりに可愛いので天女と思ったのでしょう。
この乙女役は、有力な貴族や役人の娘でないとなることができません。
光源氏の息子である夕霧は、その乙女の一人に一目惚れしてしまいました。彼女の近くに近寄り、自分の衣装をこすって、絹づれの音を出して、気づいてほしいと、ちょっかいを出しました。雲居の雁という幼なじみの彼女がいるのにね。
ところでこの百人一首にもある歌の作者は、僧正遍照という人です。彼は坊さんになる前は、深草少将という名前で、かの美人歌人である小野小町に恋をしていたともいわれた人です。
この人は816年から890年まで生きていたそうなので、源氏物語が生まれるよりもかなり前の人ですが、そのころでも五節の舞姫は人々の憧れだったのですね。
ということで、今回は源氏物語にも登場する五節の舞の乙女をご紹介しました。
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この日はすごい土砂降りでした。
それでもなんとか会を楽しむことができました。
終了後は、こちらの電車で三駅目にある和菓子屋さんへ。
「まほろ堂蒼月」というお店です。
ここは川歩き友達のCさんから教えて頂いたお店ですが、私の目的はかき氷。
私が頼んだのは、シンプルな抹茶。あんこがたっぷり。美味しかったです。
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「一日一句」
舞姫に 教えてあげたい かき氷
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