2024年3月21日木曜日

「源氏物語を楽しむ会」68回 2024年3月

今回の「源氏物語を楽しむ会」は、ちょっとした一区切りになりました。

というのは、これまでずっとお付き合いしていた「胡蝶」の巻が、ようやく終了したのです。

また私が使用している「源氏物語」のテキストですが、ちょうど第4巻を読み終えることになったのでした。

次回からはまた新しいテキスト(文庫本)を始めることになりますが、比較的短い「胡蝶」の巻きだけで3ヶ月もかかってしまいました。

これは音読をスタートするまで、あれこれとおしゃべりタイムがあるからです。

今回のおしゃべりは、私が東京富士美術館で見てきた女房の装束から関連して、あれこれと世間話を続けていました。

そんなわけで、なかなか内容に入らないのですが。

今回の場面では、光源氏が亡き夕顔の忘れ形見である玉鬘に対して、父親とも愛人とも思えるような態度をとり続けます。光源氏は玉鬘のふんわりとした手を握ったりますが、どうして彼女が嫌がっているのか、彼は分かりません。

例えばある雨上がりの夜、玉鬘の部屋に入り、光源氏は上着を脱ぎ、玉鬘の近くに寄ってきて、ごろりと横になりました。これは現代ならセクハラになりますよね。

さすがにそれ以上のことはせずに引き下がりましたが、翌日はお便りを出す始末。まるで後朝の手紙のようですよね。

玉鬘は「気分が悪いので、お返事はいたしません」というと、光源氏は「それはしっかりしている女性だ」と満足をするのでした。

というのが、「胡蝶」の巻でした。

一般的に、光源氏の物語は、モテモテのかっこいい貴公子のお話だと思われていますが、それは源氏物語の最初のほうのお話であり、中年になってからの光源氏の姿はあまり知られていません。

その次の第5巻の中では、この玉鬘は別の男性と結婚してしまい、光源氏は振られることになるのです。

次回のために、新しい本を用意しましょう。

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この日、Kさんは素敵な着物姿でした。

お母様が着ていらっしゃったという微妙な色合いの紬でした。彼女にしては、珍しい色のお着物でした。


帯をはピンクベージュの蝶の刺繍でしたが、柄がお太鼓のところにうまく出ないというので、ご自分で二部式帯に改造されたものです。がんばりましたね。

帯締めの色が、帯とよく合っていました。

私はあまり考えなしに、白×黒×赤の小さな千鳥格子のような着物にしました。


帯は黒地に派手な赤いお花。
実はこの帯も、お太鼓のところにお花がうまく出ないので、悩ましい帯です。

帯締めは自作です。

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「一日一句」

ちくちくと 針を手にして 蝶の帯


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