2013年6月18日火曜日

「紅葉狩」

半蔵門の国立劇場で歌舞伎の「紅葉狩」を見てきました。


歌舞伎鑑賞教室▼だったのですが、1500円で十分に楽しめました。

これは主に学生向けということで、小学生、中学生、高校生がいっぱい集まっていました。
私も高校の時に歌舞伎教室があった記憶がありますが、あの時はどこで見たのかしら?


今回は、銀座にある「いち利」という呉服屋さんの企画で出かけたので、切符の手配はそちらでしてくれたので、楽でした。
現地解散、現地集合でした。

歌舞伎鑑賞の前に、まずはちょいとしたお勉強タイム。
この進行は、19歳のイケ面役者の中村隼人くんと、15歳の現役高校生の中村虎之介くんが担当して、あれこれと詳しく説明してくれます。
実は隼人くんは錦之助の息子、虎之助くんは藤十郎の孫、という血筋のよい人たちですが、若くてフレッシュでイキがよくて、これからの歌舞伎を背負って立つ人たちです。

お客さんも同年代の人が歌舞伎をやっているということで親近感が生まれたと思います。

若い人向けの説明だけあって、ロック音楽で始まり、難しい用語も使わずに話していました。

舞台のセリが上がっていくところや、廻り舞台などを説明すると、会場からは「おーっ」という声が。

私が一番良かったのは、浄瑠璃と長唄と常磐津の説明でした。
それぞれの三味線と唄の人がテレビドラマのテーマソングを演奏して唄い、その違いが良く分かりました。

「紅葉狩」は分かりやすいおななしですし、舞台や衣装も派手なので、多少言葉が難解でも、見ているだけで面白くなるお話でした。
おまけに舞台の袖には唄の歌詞が電光掲示されるので、分かりやすいですね。


主役のお姫様(本当は鬼女)は扇雀さん、相手役は錦之助さんでした。
きれいなお姫様がこわーい鬼女に変身して、長い髪の毛を振り乱して踊るところは迫力がありました。

また浄瑠璃、長唄、常磐津の人たちが一緒に演奏していたところは、素晴らしかったですね。

多くの若い人たちが、このような舞台を実際に見て、歌舞伎や長唄の良さを分かってくれたらいいなと思いました。

*****

今回の歌舞伎観賞は、呉服屋さんのイベントだったで、さすがに参加者は皆さん着物でした。
でも律儀に単衣着物を着ている人ばかりで、ちょっと暑そうでしたね。6月だって暑ければ、夏着物でいいと思うのですが・・・。


他人の着付けというのはちょっと気になるものですね。


この日は30度近くまで気温が上がるということでしたので、私は今年初めての絽の着物にしました。

帯は大須で買った白い帯。
この帯、ふにゃふにゃしていて締めにくいわ。
(帯締めの位置がおかしいわね)


それに「ギャラリーゆう」で勧められて買った二色の三分紐に、高島屋で買ったベリー工房さんのアメジストの帯留めです。


こんな恰好で出かけましたが、帰りの地下鉄で、元の職場の人にあってびっくり。
私も驚きましたが、いつもはジーパンで仕事をしていた私が紫色の着物を着ていたので、彼のほうは本当に驚いた様子でした。

驚かしてごめんね~。









4 件のコメント:

マサ さんのコメント...

15歳の現役高校生の中村虎之介くん、ね。
親戚でもなんでもないけど、なぜか親近感がわくわ(笑)
陰ながら、応援します!

としちゃん、この日の装い、初夏らしくて素敵ですね。
元同僚の方も、としちゃんの粋な着物姿に目を奪われたことでしょう。

おおしまとしこ さんのコメント...

ふふ、虎之介くんは、きっと制服を着ていたら普通の高校生なんだろうけれど、さすがせりふ回しとか踊りや見栄を切るところはうまいわね。
NHKの大河ドラマとかにも出ているかも?
トラちゃんつながりで応援してあげてくださいね。いずれ襲名するでしょうから。

この着物、去年のカナダの結婚式の時にも着たのですが、最近、太ったせいで、前の打合せが足りなくなったわ・・・。

カンカン さんのコメント...

素敵な着物と帯と帯どめの組み合わせですね。
元同僚の方もシックなマダムに驚いたのね。
やりましたね。(笑)

おおしまとしこ さんのコメント...

はは、まさか昼間の時間帯に仕事の人と会うとは思っていなかったのだけど、その人は都心での仕事帰りの途中だったようでした。

この日は、呉服屋さん主催の観劇会だったので、ちょっと気合いを入れたかもね。