2013年6月5日水曜日

八掛のお取り換え

うたどんさんのお母様からいただいた着物は、どれもサイズがぴったり。
どこも直さずに着られます。

こちらの黒の大島は、お母様も気に入った着物だったのでしょう。そして私も雨の宮島旅行に着ていったりして、かなり乱暴に扱っていました。

この着物です。

気がついたら、裾の部分の裏地がほつれてしまいました。
緑色の八掛けが付いていたので、これを変えたいと思いました。

うちの近くにある某着物チェーン店(関東一円に20以上、店舗のあるところです)で尋ねたところ、八掛を取り替える場合には、全部ほどいて、洗い張りをして、裏地を総とっかえをしないとダメだと言われました。
見積もってもらったところ、海外縫製でも4万円ほどとのこと。おまけになんやかんやで日数もすごくかかるというのです。

いただいた着物にそこまでお金をかけるのはどうかと思いました。

たまたまいつも読んでいる着物のブログに「ネット上のお直しやさん紹介」という記事があったので、そこに問い合わせてみました。

すると裏地全部ではなく、八掛だけでも変えることができるとありました。またその場合、紬用の裏地も用意してくれるというのです。

初めてなのでちょっと気になって、何回かメールのやり取りをしました。年齢とか着物の趣味とかも記入したと思います。私は自分の写真も添付して送りました。とにかくメール対応が素早くきちんとしていて、値段も仕立てと生地で15000円というので、お願いしてみることにしました。

まず代金を送金して、着物も宅配便で送りました。
そしてネット上から裏地用の色を選択して、着物がお店に到着した段階で、その色で合っているという連絡をいただいたのちに、仕立て直しをお願いしました。

そして1カ月ほどして、着物が戻ってきました。

包装がとてもしっかりしていました。
頼んだ着物はびしっと畳んであって、まるで新品のよう。
八掛の色は私が想像したのより少し暗い色でしたが、チラリと見える金茶色もいいかな。
すごくきれいに出来上がっていました。

こちらが裾の部分。


 こちらは袖口の部分です。


以前、使われていた緑の八掛も一緒に戻ってきました。


インターネット上でもここまできちんと仕事をしてくれるのかと、感心しました。

お客のニーズに応えずに、高く売りつけることしか考えていないチェーン呉服屋さんは太刀打ちできなくなるかもしれないな、と思いました。


4 件のコメント:

うたどん さんのコメント...

としちゃん お古にそんなにお金をかけなくていいのに もっといい着物が買えちゃんじゃないかしら?   恐縮しちゃう  


母も喜んでるかも。  

おおしまとしこ さんのコメント...

うたどんさん、この着物はとても軽くて、シャリシャリと気持ちがよく、寸法もぴったりなんですよ。それで八掛けを変えて、ずっと長く利用しようと思いました。10年着たら安いものです。
気に入ったものは、長く愛用したいですね。

マサ さんのコメント...

4万円は、ちょっと考えちゃいますよね。
お金持ちのマダムに見えたのではないかしら?
市販薬のインターネット販売も解禁になるようだし、もうインターネットで買えないものはないくらい。
対面販売のよさはもちろんあると思うけど、殿様商売をしていたのでは、将来が危ぶまれますねよね。

おおしまとしこ さんのコメント...

マサさん、料金表にもそのくらいの値段が出ていました。
ほんと、これまで殿様商売をしていたら、今後は危ないですよね。
私が頼んだ会社は普通の仕立てもやってくれます。やはり、対応が早いのがいちばんね。
初めてのお客さんでもお得意さんでも平等に扱ってくれるのがいいわ。
町の呉服屋さんだと、そうはいかないでしょ。