先週のことになりますが、日本橋にある「小津ギャラリー」で素敵な作品展を鑑賞してきました。
「王朝継ぎ紙」の作品展でした。
はるか王朝の美に思いを馳せ、継ぎ紙という雅な世界を展開させる展覧会でした。
継ぎ紙を学ぶ人は日本各地にいらっしゃり、北は札幌から都内、京都、名古屋、福岡などの教室の方が出展していました。
初級の方から、上級、専門家のような方までいらっしゃり、とても見事なものでした。
継ぎ紙は、もともとは平安時代の「かさね」という衣装の色の組み合わせから発展したものだそうです。
当時は女性はもちろんのこと、男性も色の組合せの美しさに関心が深かったのです。
また平安時代は紙は非常に貴重で高価なものだったと思いますので、小さな紙も大切に扱い、その結果、継ぎ紙の技法も発達したのかもしれませんね。
会場は撮影は禁止でしたのでしたので、お土産にいただいた色紙や、購入した便箋でその美しさをおわかりいただけたらと思います。
こちらは継ぎ紙の色紙ですが、この上に、筆でさらさらと文字を書けたら、素敵ですね。
金や銀の細かい紙を貼り付けたり、細い筆で植物の絵を加えたりしています。
こちらは一筆箋。なんとも優雅で、おしゃれです。
表装したり、額に収めた作品もありましたが、他にもコースターにしたり、写経用に作ったり、カードにしたりとそれぞれ工夫をされていました。大賞は百人一首の札でした。百枚も仕上げられていて、とても見事でした。
この作品展には、友人のUさんも出品されていました。
お話を聞くと、好きな色を出すためにご自分で紙を染めたり、薄紙を何枚も重ねるなどの工夫をされたそうです。
この日は、体験教室も開かれていました。
私も昨年、Uさんから教えていただきながら、色紙を作ったことを思い出しました。
その時の作品です。(右下が私が作ったもの)
ギャラリーの一階では材料などが販売されていました。和紙を始め、筆、絵の具(?)などありとあらゆるものがあり、奥深い世界なのだなと感心しました。
ここは撮影OKの場所です。
また、ギャラリーの庭には、コウゾとミツマタが植えられていました。どちらも和紙の材料ですね。
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