現在、牧野富太郎先生をモデルとした朝ドラ「らんまん」は人気がありますね。
地元調布には、牧野先生と交流があった元中学校の理科の先生がいらっしゃいます。
横山譲二先生といって、私はかつて地元FMラジオで番組をしていた時、お目にかかっていました。
その後、横山先生が主催される「調布野の花めぐり」に参加して、深大寺や多摩動物園周辺を散策しながら、植物観察をしたこともありました。
今回は、その横山先生が、牧野富太郎博士との出会いや、ご自身の96年に渡る人生を語る講演会が地元の公民館でありました。
公民館では当初は30人の受講者を募集していましたが、テレビの人気のためか、非常に多数の応募があり、そのため、講演会は教室ではなく、広いロビーに椅子をたくさん置いて講演会が開かれました。
横山先生は真っ白な頭髪で背中も丸くなっていましたが、96才とは思えないほどお声に張りがあり、ユーモアたっぷり、2時間以上、お話しされました。
ご両親のお話から始まり、子供の頃の思い出、2.26事件の話、戦争中の話など、細かいこともきちんと覚えていらっしゃり、すごい記憶力だと感心しました。
その後、師範学校に進まれて、植物の勉強に興味を持たれて、中学校の理科の教師となりました。
牧野先生とはたまたま「牧野植物同好会」というグループに誘われて、お会いされたそうです。
牧野先生はどんな植物でも、一見しただけで躊躇されることなく、即座にその名前を判別されたそうです。
そして山に植物採集に行く時でも、テレビドラマで見るようなスーツに蝶ネクタイ姿だったとか。
こちらは牧野先生の晩年の写真ですが、右端の若者が横山先生です。かっこいい青年でしたね。
横山先生の素晴らしいことは、地元調布や、子どもたちが林間学校で利用する八ヶ岳に咲く植物などを写真に撮り、分類してハンドブックにされたことでしょう。とても素晴らしいものです。
この講演会には、横山先生を慕う多くのお弟子さん(?)たちも参加されていました。先生のまっすぐで、楽しいお人柄に惹かれて植物採集などの活動をされているのでしょう。
人と人との繋がりを大切にする横山先生の気持ちが、皆さんに繋がっているのだろうと思いました。
あと4年後、横山先生100歳記念のイベントが待ち遠しいですね。
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「一日一句」
野の花の ひとつひとつに 愛をこめ
2 件のコメント:
早速のアップありがとうございました。
私もすぐ申し込んだのですが調布市民でないのでキャンセル待ちに
なりましたが、その後連絡はありませんでした。お会いしたかったのですが。
お元気にされていてよかったです。花巡りが休止されてお体の具合を
心配していました。花巡りの会なのに必ず戦争体験のお話をされるのが
貴重でした。
横山先生は、体調を崩されて入院されていましたが、今はお元気でしたよ。昭和を生きてきた、という歴史を感じました。昔の資料もたくさん持参されていました。貴重な写真も拝見できて、ラッキーでした。
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