地元のホールで、ワンコインで映画を見てきました。
この催しはかなり昔から毎月一回、開かれていましたが、私は日程がなかなか合わず、今回が初めての体験でした。
平日の昼間の上映でしたが、広いホールはほぼ満席。それもほとんどがシニアでした。やはり映画が安く見られるので、人気があるのでしょうね。
今回見たのは、イギリス映画の「アンコール!!」というもの。日本では2013年に初上映されたそうです。
イギリス人の名俳優が老夫婦役で出演、ということでしたが、残念ながら私はその俳優さんは知らず、普通の頑固爺さんと病気のおばあさんという感じで見ていました。それくらい、お二人は自然な演技だったということでしょう。
おばあさんは合唱が趣味で、会場までの送り迎えをおじいさんに頼んでいました。おじいさんは嫌々ながら付き添っていましたが、そんな年金生活をしている老夫婦でした。
ある晩、おばあさんは病気で突然亡くなってしまいます。
落胆したおじいさん。
たまたま合唱団と縁が生まれ、そのうちにあれほど嫌っていた歌を歌うことに目覚めてしまい、その合唱団はコンクールに出場。そして見事、3位受賞、というよくあるパターンの映画でした。
それでも飽きさせずに見せたのは、おじいさんと息子とのしがらみや、それをうまくカバーする8 歳の孫娘、他のじいさんばあさんの個性的な合唱団メンバー、そして何より、この合唱団の指導者の若い女性との描き方が良かったのだろうと思いました。
ネットで映画のコメントを見ると、「ぼろぼろ泣けた」とか「あんな老夫婦になりたい」という意見も多くありましたが、私は自分が年寄りのせいか、それほど感激はしませんでした。
それよりもあれほど嫌っていた合唱なのに、おじいさんが見事に歌うことができたり、なんだか話がうまく行き過ぎて、白けた部分もありました。
ひねくれた感想かしらね?
合唱というと、清く正しく歌うというイメージが強いのですが、映画の合唱団の歌はロックだったり、ゴスペルだったり、あけすけな歌詞だったりと、ちょっと意外でした。日本の合唱団でもこういう歌が歌われているのかしら?
次回のワンコインシネマは、「鑑定士と顔のない依頼人」。これはおもしろそうですね。
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