前にも書きましたが、今回歩いた地域の玉川上水には、新堀用水という小さな川が並行して流れていました。
今日のブログでは、その新堀用水に架かる橋を紹介したいと思います。
この用水のスタート地点は、玉川上水駅近くの小平監視所です。
説明によると、
「明治3年(1870年)4月、この付近の玉川上水の北側の八か所に設けられていた分水口を一つに統合するため、現在の小平監視所近くから玉川上水に並行して掘られた用水です。
それまで玉川上水から直接取水していた村々の各用水は、この新堀用水から水を引くことになりました。玉川上水が昭和61年(1986)の清流復活事業により小平監視所から下流は処理水が流れているのに対し、新堀用水は、多摩川の自然水が流れ、ここから枝分かれした市内の各用水を潤しています。小平の重要な歴史的文化遺産です。」
とのことです。
新堀用水が開削されたのは明治3年。玉川上水の通船計画に基づいたものだそうです。ただし通船は水の汚染などの理由により、2年ほどで終了してしました。
もともと、江戸時代にも、玉川上水を利用して物資を運ぶ通船事業の計画はありましたが、幕府からは許可されませんでした。それが新政府になり、出願が許可されたそうです。
そしてその後、通船に当たり、橋の架替えや分水口の整備、船留めの新設などの工事が行われたそうです。
以下の写真は、新堀用水に架かっている橋です。橋には名前はありませんでした。
玉川上水の桜橋近くの新堀用水に架かる橋。欄干が低く、小さいですね。
玉川上水の商大橋近くの新堀用水で見つけたもの。藤棚のように見えましたが、橋の一種でしょうか。
玉川上水の小松橋近くで見つけた新堀用水に架かる橋。
なんだか遊具のようにも見えました。
地下に武蔵野線が走る場所で見つけた新堀用水に架かる小さな橋。踏み板がちょっと危ない感じですね。
小平市の記事によると、JR東日本と協定を結び、2021年(令和3年)から新堀用水に武蔵野線トンネル内地下水の放流を始めたそうです。
その放流先が小平市津田町2丁目にある玉川上水立坑でした。
放流量は季節による変動がありますが、この地下水が新堀用水などに流れているとのことでした。
玉川上水の久右衛門橋の近くで見つけた新堀用水に架かる橋。こんなに幅が狭いのです。
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