2023年6月5日月曜日

寺町歩き@世田谷烏山

寺町というと京都を思い出しますが、実は東京にも寺町があるのです。それも高級住宅地として人気のある世田谷区です。

その寺町は、京王線の千歳烏山駅を下車して、北へ20分ほど歩いたところにあります。


寺町通にはバスも通っています。停留所の名前が「寺町通1」「寺町通2」「寺町通3」などというのも分かりやすいですね。

どうしてそんなにお寺が多いかというと、1923年の関東大震災で被害を受けた浅草、築地、麻布などのお寺が、畑と雑木林だったこの地へ移ってきたからです。

その後、戦火で焼失したお寺もこの地に移ってきて、現在は26の寺院があるそうです。

この地は交通の便がよく、また平坦な土地なので墓参りもしやすく、そして何より環境が良いところなので、寺院としても人気があるのだろうと思います。

寺町通の入り口には、こんな小坊主が立っていました。石屋さんの宣伝ですが。

こちらのマップもここでいただきました。

歩いた中で、ちょっと目についたお寺をアップしてみます。

こちらは最初のお寺。「妙高寺」です。昭和2年に移転したそうです。日本画家の速水御舟や小村雪岱などの墓もあるとか。スッキリとしていて美しいお庭でした。


少し歩くと高速道路になりました。「寺町通り高速下」という信号を渡りました。

こちらは「乗満寺」

大正13年に移転。江戸幕臣関係の檀家が多かったそうです。


「幸龍寺」です。

徳川家の祈願所だったところだそうです。

インド風の建物が目立った「妙祐寺」。昭和24年に移転。


竹に覆われていた「妙壽寺」。大正13年に移転。

それにしてもいろんな宗派のお寺があるものですね。

日蓮宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗、臨済宗、法華宗、私にはその違いがよく分かりませんが。どこのお寺も広大な敷地でした。

この日の最終目的地は「高源院」でした。

久留米藩の4代目が仏道に帰依して、品川に創建。その後、大正15年に移転した寺です。

ここは世田谷百景にもあるお寺で、お庭も建物も美しいところでした。


アジサイも美しい。


シベリアからの鴨が飛来するという鴨池もありました。


弁財天。


朱塗りが美しい。


池には大きな鯉がたくさん泳いでいました。


なかなかよい風情でした。蓮の花も咲くそうです。

職人さんたちが庭の手入れをしていましたが、これだけのお庭をきれいに保つのは大変でしょうね。

この花は何でしたっけ?

このあたりは世田谷区と杉並区の区境になります。少し歩くと三鷹市にもなります。

その後は久我山大学付属の高校、中学、幼稚園を通りました。


こちらは以前も通過した玉川上水緑道。


上水にかかる「兵庫橋」。
このあたりは桜の木がたくさんありました。お花見にはぴったりのところですね。

ほたる祭りが行われるようでした。


そして岩崎通信からの通りを抜けて、井の頭線の久我山駅まで。

この日の歩行数は6,000歩ほどだったようです。あまり歩いていませんね。



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「一日一句」

夏の寺 泳いで跳ねる 池の鯉


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