寺町というと京都を思い出しますが、実は東京にも寺町があるのです。それも高級住宅地として人気のある世田谷区です。
その寺町は、京王線の千歳烏山駅を下車して、北へ20分ほど歩いたところにあります。
寺町通にはバスも通っています。停留所の名前が「寺町通1」「寺町通2」「寺町通3」などというのも分かりやすいですね。
どうしてそんなにお寺が多いかというと、1923年の関東大震災で被害を受けた浅草、築地、麻布などのお寺が、畑と雑木林だったこの地へ移ってきたからです。
その後、戦火で焼失したお寺もこの地に移ってきて、現在は26の寺院があるそうです。
この地は交通の便がよく、また平坦な土地なので墓参りもしやすく、そして何より環境が良いところなので、寺院としても人気があるのだろうと思います。
寺町通の入り口には、こんな小坊主が立っていました。石屋さんの宣伝ですが。
こちらのマップもここでいただきました。
歩いた中で、ちょっと目についたお寺をアップしてみます。
こちらは最初のお寺。「妙高寺」です。昭和2年に移転したそうです。日本画家の速水御舟や小村雪岱などの墓もあるとか。スッキリとしていて美しいお庭でした。
少し歩くと高速道路になりました。「寺町通り高速下」という信号を渡りました。
こちらは「乗満寺」
大正13年に移転。江戸幕臣関係の檀家が多かったそうです。
「幸龍寺」です。
徳川家の祈願所だったところだそうです。
インド風の建物が目立った「妙祐寺」。昭和24年に移転。
竹に覆われていた「妙壽寺」。大正13年に移転。
それにしてもいろんな宗派のお寺があるものですね。
日蓮宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗、臨済宗、法華宗、私にはその違いがよく分かりませんが。どこのお寺も広大な敷地でした。
この日の最終目的地は「高源院」でした。
久留米藩の4代目が仏道に帰依して、品川に創建。その後、大正15年に移転した寺です。
ここは世田谷百景にもあるお寺で、お庭も建物も美しいところでした。
職人さんたちが庭の手入れをしていましたが、これだけのお庭をきれいに保つのは大変でしょうね。
この花は何でしたっけ?
このあたりは世田谷区と杉並区の区境になります。少し歩くと三鷹市にもなります。
その後は久我山大学付属の高校、中学、幼稚園を通りました。
このあたりは桜の木がたくさんありました。お花見にはぴったりのところですね。
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