2023年6月22日木曜日

丸紅ギャラリー「染織図案とあかね會」

総合商社で有名な、東京・竹橋にある丸紅のギャラリーに、「きもの倶楽部」の遠足として、出かけてきました。


丸紅ギャラリーには、「丸紅コレクション」という貴重な所蔵があるそうです。
そこには3つの柱があるそうです。

1つは染織品コレクション。
なんと淀君が誂えたと言われる桃山時代の小袖もあるのだとか。

2つ目は絵画コレクション。近代日本絵画と西欧絵画の両方があるそうです。

そして3つ目が今回の「染織図案コレクション」です。
1921年(大正10年)に設立された丸紅商店の頃から、東京で商いをするには新しいデザイン開発が必要だと考えて、京都支店に「あかね會」を発足しました。
1927年(昭和2年)に、新しい染織品のデザインを考案する名目で、画家、彫刻家、漆芸家、彫金家などの様々のジャンルの芸術家70名ほどで構成されました。そして彼らのデザインによる新しい着物や帯などの模様を生み出しました。
そのあかね會で発表された図案など600点を保有しているそうです。

会社の入り口には、すてきなプロジェクションマッピングがありました。

無地の白い着物に、あかね會の素敵なデザインが次々に投影されました。おしゃれな着物に変化していきました。

こんな柄の着物がほしいな、と思うものばかり。

昭和初期にデザインされたものが多くありましたが、現代になんとか復刻版を作ってもらえないでしょうか。

今回はきもの倶楽部のみなさん、7名で参加しました。 

(写真はご一緒したTさんからいただきました。ありがとうございます)

私はまだ草履が履けないので、運動靴を履いています。

こちらは私のスナップ写真です。みなさん、自由なお着物で、見ているだけで楽しくなりますね。

ロビーでの撮影を終えて、ギャラリーに入りました。

こちらの長い壁には、丸紅の歴史が紹介されていました。長い歴史の間には合併したり、独立したりといろいろあったようでした。

私世代には「丸紅飯田」という社名は記憶にありますね。

今から40年以上前、海外で生活していた時、日本の企業の駐在員家族との付き合いがありましたが、丸紅の方たちとも交流がありました。その時の丸紅現地社長の奥様はとても活発で、パワーのある人だったことを思い出しました。社員の人たちも活気に満ちていたようでした。

ギャラリーには素敵な図案が展示されていました。どれもモダンで、お洒落な柄でした。色使いも面白いものが多くあり、次回作る予定の組紐の色の参考にしようと思いました。

ギャラリーの廊下にも、光の効果が作り出されていました。天井から模様が映し出されていて、ここは撮影OKでした。粋なはからいですね。




見終わってからは、きもの倶楽部のメンバーと、カフェでおしゃべり。

参加メンバーは、お仕事現役の方が多く、通勤電車あれこれなどの話も面白く聞かせていただきました。

カフェのメニューには、展示会とタイアップされたパスタ(サーモンのピンク色、いくらの赤、野菜の黄緑など)など、ユニークな食べ物がありました。

私はあかね會をイメージしたクリームソーダにしました。中にはいろんなフルーツの実が入っていました。

こちらの千鳥模様のコースターも特製でした。お土産に頂いてきました。

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「今日のひと橋」

帰りは竹橋から神保町まで歩きました。途中に出会ったのは「一ツ橋」。日本橋川に架かる橋です。

何回も通過している橋ですが、いつ見てもこのグリーンは素敵ですね。


大正14年11月に竣工されています。関東大震災から2年後ですね。


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この日の装い。

気温が30度くらいになった日だったでしょうか。麻の着物です。


帯は、大江戸骨董市で見つけた黄色の格子柄。


自作の紫の帯締めをしましたが、ちょっと色が暑苦しかったかしら。

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「一日一句」

初夏の午後 あかねの図案 まといたし


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