2022年6月から2023年2月にかけて、東京の都心を流れる日本橋川を歩きました。
この地域には江戸時代の面影が残り、素敵な橋も多く、私にはお気にいりの場所となりました。
日本橋川は、JR水道橋駅近くの神田川から分流し、最終的には隅田川に注ぐ川で、長さは約5キロの一級河川です。
通過する区域は、中央区、千代田区です。
これまでは川の流れと、ブログの順番が前後していましたが、上流から下流まで、地域でまとめると以下のようになります。また歩いた川沿いにある、見どころもまとめてみました。
なお、橋の数の数え方は、始点と終点がダブっている場合とそうでない場合が混在していますので、あまり正確ではありません。
また歩いた場所の関係上、日本橋川に加えて、隅田川の一部と、亀島川も含まれています。ご了承ください。
どうぞご笑覧下さい。それぞれのブログの★から、当時のブログに飛べます。
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三崎橋から俎(まないた)橋まで
<通過した橋>
三崎橋、新三崎橋、あいあい橋、新川橋、堀留橋、南堀留橋、俎橋(7橋)
<見どころ>
讃岐高松藩上屋敷跡、傳藏地蔵尊
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宝橋〜一ツ橋まで
<通過した橋>
宝田橋、雉子橋、一ツ橋(3橋)
<見どころ>
共立女子大学校舎群、雉子橋門跡
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一ツ橋〜鎌倉橋まで
<通過した橋>
一ツ橋、錦橋、神田橋、鎌倉橋(4橋)
<見どころ>
東京外国語学校発祥の地、一ツ橋門石垣、大手町緑道、気象庁、庄内藩酒井家神田橋上屋敷跡
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鎌倉橋〜日本橋まで
<通過した橋>
竜閑(りゅうかん)さくら橋、竜閑橋架道橋、新常盤橋、常盤橋、一石橋、西河岸橋、日本橋(8橋)
<見どころ>
江戸城石垣跡、日本銀行、迷い子探しの石碑、日本国道路元標、三越デパート
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日本橋〜茅場橋まで
<通過した橋>
日本橋、江戸橋、鎧橋、茅場橋(4橋)
<見どころ>
双十郎河岸、東京証券取引所、鎧の渡し跡
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茅場橋〜湊橋まで
<通過した橋>
茅場橋、湊橋(2橋)
<見どころ>
日本橋水門、高尾稲荷、日本銀行発祥の地
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豊海橋〜中央大橋まで
<通過した橋(隅田川)>
豊海橋、永代橋、中央大橋(3橋)
<見どころ>
隅田川の眺め
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中央大橋〜新亀島橋まで(隅田川、亀島川)
<通過した橋>
中央大橋、南高橋、高橋、亀島橋、新亀島橋(5橋)
<見どころ>
亀島川水門、「江戸湊発祥跡の碑」、徳船稲荷神社、
芭蕉の句碑、堀部安兵衛の碑、純子稲荷神社
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霊岸橋と亀島橋(亀島川)
<通過した橋>
霊岸橋、亀島橋(2橋)
<見どころ>
日本橋水門、霊厳島由来の石碑、越前堀児童公園
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私は江戸時代後期の時代小説が好きで、宇江佐真理さんや諸田玲子さんの小説をよく読んでいます。物語の中には、八丁堀や霊岸島、隅田川の様子がたびたび登場しています。当時は職業によって、住む場所がだいたい決まっていた時代でした。
東京の地形はだいだいは分かっていますが、小説の中に登場する下町と言われる地域の位置関係は、あまり分かっていませんでした。
今回、日本橋川歩きをしたことによって、その小説の中に出てきた場所や橋、川などに出会うことができました。
すると、深川と東京駅は割りと近かったとか、江戸城の位置などがおぼろげながら理解できるようになりました。
そしてそういう地理をわかった上でまた時代小説を読んでみると、今まで以上にリアルな物語を感じ取ることができるようになりました。
歴史と地理は切っても切れない関係にありますが、私の川歩き、橋巡りはまるで学問とは無縁の、ほんの個人の趣味から発展したものです。
それでもこうやって自分の足で歩いてみると、前世の人たちが残した仕事の素晴らしさや、それを保存してきた人たちの努力も分かるようになりました。
私はたまたま東京生まれの東京育ちですので、東京を流れる神田川や日本橋川に魅力を感じましたが、それぞれの地方に流れる川にも、それぞれの歴史や地理の面白さがあると思います。
身体が元気なうちに、身近なところを歩いて見ることをおすすめします。
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「一日一句」
春三月 歩いて分かる 江戸の地理
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